矢吹　初防衛に失敗…拳四朗のスタイル変更に対応できず「あんなインファイトしてくるとは」

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦   ●王者・矢吹正道　3回1分11秒KO　同級1位・寺地拳四朗〇 （ 2022年3月19日    京都市体育館 ）

試合後、寺地拳四朗（右）と健闘をたたえ合う矢吹正道
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　初防衛に失敗した矢吹は寺地の大幅なスタイル変更に対応できなかったことを最大の敗因に挙げた。

　「あんなインファイトしてくるとは本当に全然、予想もしなかった。拳四朗選手のフットワークをつぶす作戦だった。自分がプレスをかける練習しかしてないので。それが狂ったのが一番デカい」。戸惑って下がりながら、初回は左ジャブを突いて対抗。次第に劣勢となり3回に強烈な右を食らった。立ち上がる意思を見せたのは意地だった。

　新境地を示した寺地に「いつものスタイルより、今回の方が強いと思います」と脱帽。対戦成績は1勝1敗となったものの、今後について「分からないです。今回に全てをかけていたので」と保留した。一方で、リングサイドで2人の子供と一緒に見守った妻・恭子さん（28）は「負けたままで終わるのは悔しい。続けてほしい」と現役続行とリベンジを期待した。