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JBCは上告せず…“亀田裁判”敗訴確定で1億円超の賠償支払いへ

[ 2022年3月10日 17:41 ]

高裁判決を受け会見した時の亀田興毅氏(中央)。左は北村晴男弁護士、右は次男の大毅氏
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 プロボクシング元世界王者の亀田興毅氏ら3兄弟と所属する個人事務所が、日本ボクシングコミッション(JBC)の不当な処分で試合ができなくなり損害を受けたとして、JBCや理事長らに損害賠償を求めた訴訟で、JBCは10日までに最高裁に上告しない方針を固めた。

 東京高裁は先月24日の控訴審判決でJBC側の控訴を棄却し、亀田側の控訴に基づき総額1億10万円の支払いを命じた。今月11日が上告期限となっているが、JBC関係者は「JBCという組織としては上訴はしません」と明言した。

 JBCは2013年12月に亀田大毅氏が出場したWBA&IBF世界スーパーフライ級王座統一戦で起きた「負けても王座保持問題」で混乱を招いたとして、当時3兄弟が所属していた亀田ジムの吉井慎次会長のクラブオーナーライセンスと嶋聡マネージャーのマネージャーライセンスの更新を認めない処分を決定。処分取り消しを求めた亀田ジム側の再審請求も却下し、亀田ジムは活動停止に追い込まれて3兄弟は国内で試合ができなくなっていた。

 3兄弟側はJBCなどに計約6億6400万円の損害賠償を求めた提訴。一審の東京地裁は20年1月、JBCの処分は違法と認定し、前年のファイトマネーを基準に、JBC側に総額4550万円の支払いを命じた。双方が控訴していたが、大幅な賠償額の増額となった。

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2022年3月10日のニュース