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硬膜下血腫から再起する山中竜也は“裸一貫”で… 「新しい自分を見せられる」

[ 2022年3月5日 17:09 ]

前日計量をパスした山中竜也(左)と須藤大介(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 硬膜下血腫から再起するプロボクシング元WBO世界ミニマム級王者の山中竜也(26=真正)が5日、神戸市内で前日計量に臨み、ライトフライ級リミットの48・9キロでクリアした。試合は6日に神戸市立中央体育館で実施される所属ジム興行のメインカードで、ライトフライ級6回戦。対戦相手の須藤大介(27=三迫)は48・5キロでパスした。

 18年7月に世界王座2度目の防衛に失敗して以来、約3年8カ月ぶりのカムバック。リミットぎりぎりで仕上げた山中はパンツを脱いで計量器にのり“裸一貫”の再出発となった。

 「ホッとしています。今回、久保さん(久保隼、元WBA世界スーパーバンタム級王者で同じ真正所属)に減量法を教えてもらい、彼女も料理でサポートしてくれた。階級を上げたのもあるけど(減量は)今までで一番順調だったんじゃないかと思います。彼女の料理は低カロリーのチゲスープや、お好み焼きふうだけどカロリーは1枚100キロカロリーくらいのものを作ってもらいました」

 彼女は京都市在住の看護師で、この試合後に結婚するという。生涯の伴侶のためにも復帰戦にかける思いは強い。「新しい自分を見せられるとは思います。ただ、久しぶりの試合なので、ハードルを上げすぎずに、全て想定内にできるように考えてできたらいいですね」と力みすぎないよう心がける。

 対戦相手の須藤は「山中選手が復帰することはニュースで知っていたんですが、まさか僕が対戦相手になるとは思っていなかった。なかなか元世界チャンピオンと戦うチャンスはない。山中選手の覚悟に打ち勝てる試合をしたい」と意気込んだ。
 

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2022年3月5日のニュース