【DRAGONGATE】藤原拓磨 団体史上最速のシングル王者戴冠へ!「見せたことない自分を見せたい」
今月5日に開催されるDRAGONGATE エディオンアリーナ大阪・第2競技場大会でオープン・ザ・ブレイブゲートに挑戦する藤原拓磨(20)がスポニチアネックスのインタビューに応じ、団体史上最速でシングルベルトに挑戦する熱い思いを語った。
藤原がプロレスに興味を持ったきっかけはプロレス技を友達にかけられたことと地元で見た新日本プロレスだった。「小学生の時に友達にプロレス技をかけられて、その後に地元で開催された新日本プロレスを見に行ったのがきっかけでした」。
当時を思い出し「小柄だったので大きな選手が戦うのを見てプロレスなんてできっこないと思っていたんです」と藤原。「だけど動画サイトなどで調べたら小柄の選手が戦っていて、空中技とかが凄いと思って、色んな団体を見るようになりました。そしてプロレスラーになろうと決心したのは高校生になる前でした」と高校生になる前にプロレスラーへの道に進むことを決断。「高校でレスリング部に入って、進路希望の時に身長と体重制限のないDRAGONGATEを選びました。あと自分はマスクマンに憧れていたので、マスクマンも多くて華麗な空中戦の攻防も多かったのもDRAGONGATEを選んだ理由でした」と話した。
20年4月にDRAGONGATEに入門。21年11月27日の仙台大会でプロレスラーデビュー。感想は「とにかく痛くて、自分の想像の遥か上をいっていました」。デビューから約3カ月が経った先月20日の博多大会では飯橋理貴、飯橋偉進とともにオープン・ザ・トライアングルゲート王者決定トーナメントに出場。初めてベルトに絡む試合はいつもとは違ったという。「パートナーの飯橋兄弟とともに、いつもの自分たちでは勝てないので道場で練習して、自分たちが今できる全力を出したんですけど、手が届かなかったですね」と高い壁を感じた。「先輩との力の差というか同じ技でも技の重さとかが違ってまだまだ練習が足りないと思いました」とレベルの高さを思い知らされた経験だった。
その試合から3日後の和歌山大会では同期の若手レスラーによるオープン・ザ・ブレイブゲート次期挑戦者決定5WAYマッチで勝ち抜き初のシングル王者への挑戦権を獲得した。「5WAY自体が初めてだったんですけど、同期の中では自分は3WAYを経験してるので、有利だったのかなとは思いました。いつも一緒に練習してるので何をしてくるかわかってる中で自分の飛び技などを活かして粘れたかなと思います」と次期挑戦者決定戦を振り返った。
さらに「自分にとって初勝利だったのと同時にデビュー最速でブレイブゲートに挑戦することは目標にしていました」とデビュー前から目標だったことも明かし、「DRAGONGATEの歴史に名前を残したいなと思っていたので、こんな形で達成できるとは思っていませんでした」と望外の喜びだったようだ。
現オープン・ザ・ブレイブゲート王者はドラゴン・ダイヤ。王者の印象については「凄い身軽でスピードがあるんですけど、スピードの部分では自分も負けてないと思ってます。その辺を意識しつつ、自分は若手で失うものが何もないので、今の勢いのままに相手の足をすくって勝ちたいと思います」とベルト奪取を狙う。「シングルマッチは地方で何試合か組ませていただいているんですけど、経験が少なからずあるので自分の今持っているものを出し切って勝敗にかかわらず試合内容で見せていきたいと思います。そして勢いのある今まで見せたことのない自分を見せたいですね」と進化を誓った。
ベルトを奪取すれば団体史上最速でのシングルベルト戴冠となる。「DRAGONGATEは若手層が厚くて、自分の挑戦についても『まだ早い』とか『顔じゃない』とか聞きますけどキャリア=実力ではなく、キャリアがなくても実力がある人はあると思うので、若い力でDRAGONGATEを盛り上げていけるように頑張っていきたいです。今のブレイブゲートのトップの力を味わってみたい気持ちもあります」と話し、「若手にしかできない面白い防衛ロードをしていきたいですね」と藤原にしかできない王者像がもう頭の中にあるようだ。
「同期とはエキシビジョンでシングルはあるんですけど、まだ本戦ではシングルはやったことないので同期全員とシングルをやってみたいです」と同期ともシングルマッチがしたいという思いもある。「こんな若手が上がってくる団体はDRAGONGATEしかないと思うので、いつも練習してるレベルの高さや周りにいる選手のレベルが高いからこそ自分たちも上がってこれてると思います。DRAGONGATEを見たことなくて他団体しか見たことないファンの人もDRAGONGATEを知って会場で見ていただければと思います。ぜひ会場にきて若手に注目しながらDRAGONGATEを体感してほしいです」とファンへメッセージを送った。
《チャンピオンゲート大阪2連戦》3月の大阪2連戦で毎年恒例となっている4大タイトルマッチがマッチメークされるチャンピオンゲート。今年は初日にオープン・ザ・ブレイブゲートとオープン・ザ・トライアングルゲートのタイトルマッチ。2日目はオープン・ザ・ツインゲートと団体の至宝でもあるオープン・ザ・ドリームゲートのタイトルマッチが組まれている。2日目のドリームゲート戦は王者のKAIが2度目の防衛戦でBIGBOSS清水の挑戦を受ける。
◇藤原拓磨(ふじわら・たくま)2002年(平14)2月4日生まれ、岩手県出身の20歳。21年11月の仙台大会でのKagetora戦でプロレスデビュー。デビューから約3か月で若手ながらベルト戦線に絡み、5日の大阪大会では初めてシングルベルトに挑戦する。
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