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村田諒太 VSゴロフキン4.9決定!昨年12.29から延期…水際対策緩和でやっと

[ 2022年3月4日 05:30 ]

ファイティングポーズを決める村田
Photo By スポニチ

 ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(36=帝拳)が3日、東京都内で会見し、4月9日にさいたまスーパーアリーナでIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との王座統一戦に臨むことを発表した。当初は昨年12月29日に開催予定だったが、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対する政府の水際対策強化の影響で延期されていた。日本ボクシング史に残るビッグマッチはいよいよ実現する。

 晴れやかな表情が充実ぶりを物語っていた。都内のホテルで会見に臨んだ村田は「年末に会見したことが、はるか昔に思える。延期が決まり正直ガッカリした気持ちはあったけど、今は実現できることを感謝している。試合では最高のパフォーマンスを見せたい」と意気込みを語った。

 元3団体統一王者ゴロフキンとの対戦は、村田が以前から熱望していたビッグマッチ。新型コロナという見えない敵の出現で、延期が決まった時に気落ちしたことは確かだが、延期によって十分な準備ができたのも事実だ。村田は開催に尽力してくれた人たちを気遣い、「軽々しく言ってはいけない立場だけど」と前置きした上で、「この期間が自分を高めてくれた。ボクシングの成熟度が良い状態にあると思っている」と断言。帝拳ジムの浜田剛史代表も「村田は完成に近い状態にある」と太鼓判を押した。

 昨年11月に来日したスパーリングパートナー2人が残ってくれたため、年明けの練習開始後からスパーを再開。いつ試合日程が決まってもいいように負荷の高い練習を長期間続けることは「体の負担が凄い」と認める。「もし、これ以上先になったら(心身ともに)持たないかも」と本音も漏らしながらも「逆に言えば、しっかり追い込めているということ。良いものをつくり上げているなという感覚はある」と前向きだ。

 ゴロフキンについては「強さの象徴であり紳士」と敬意を示し、「自分がボクシングを通して得たかったもの、多分、自己肯定感だと思うけど、それを再確認させてくれる最高の相手」と表現した。

 多くの難題がクリアされ、ようやく立つことになった19年12月以来のリング。「この2年が、コロナ禍が改めて自分の置かれている環境のありがたさを教えてくれた気がします」。感謝を拳に乗せて最強の相手に立ち向かう。(大内 辰祐)

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2022年3月4日のニュース