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元世界王者の江畑佳代子、引退に華添える “計97歳対決”で池山直に判定勝ち

[ 2021年10月15日 22:27 ]

引退試合を白星で飾った元WBO女子世界ミニマム級王者・江畑佳代子は、別れを惜しむように両手でキャンバスに触れる
Photo By スポニチ

 オール女子のプロボクシング興行「Victoriva.7」は15日、東京・後楽園ホールで行われ、メインの48.3キロ契約6回戦では、元WBO女子世界ミニマム級王者・江畑佳代子(45=ワタナベ)が元WBO女子世界アトム級王者・池山直(52=フュチュール)に3―0で判定勝ち。引退試合を白星で飾った。

 元世界王者同士の計97歳対決。池山の無尽蔵のとも思えるスタミナに苦しめられた江畑だが、最終6ラウンドに右ストレートでダウンを奪い、58―55、59―54×2で18年12月以来、2年10カ月ぶりの試合を制した。

 試合後はリング上であいさつに臨んだが、涙で絶句。「試合という形で(現役生活の)最後を締めくくることができて、この試合をつくってくれた(渡辺均)会長、トレーナーの皆さん、そして許可いただいた会社の皆さん、本当にありがとうございます。45歳までボクシングを続けさせてくれたお母さん、本当にありがとう。打っても打っても前に出てくる池山さんの闘志が私の背中を押してくれました。苦しい22年間でしたが、最後を勝利で締めくくることができて本当に幸せでした」とこれまで支えてくれた家族や関係者に感謝した。

 最後は「これからも一般会員として(ジムに)お邪魔します」と話して会場の笑いを誘いながら、惜別の10カウントゴングを聞いた後は別れを惜しむように両手でキャンバスに触れ、リングを降りた。

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2021年10月15日のニュース