両者5度ダウンの激闘 フューリーが11回KO勝ちでワイルダーに“引導”「俺が世界最強」
ボクシングWBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦 〇王者 タイソン・フューリー(英国) KO11回1分10秒 同級1位 デオンテイ・ワイルダー(米国)● ( 2021年10月9日 米ネバダ州ラスベガス T―モバイル・アリーナ )
WBC世界ヘビー級王者のフューリーが元王者ワイルダーから3度ダウンを奪い、KO勝ちで初防衛に成功した。18年12月の初戦が引き分け、20年2月の2戦目がフューリーの7回TKO勝ちで、3度目の対戦で決着をつけた。戦績はフューリーが32戦31勝(22KO)1分け、王座奪還を逃したワイルダーが45戦42勝(41KO)2敗1分け。
試合開始からワイルダーがボディーを交えて積極的に打って出た。サイズで勝るフューリーは2回から距離を詰めて押し込む戦い方に切り替え、3回に右フックからアッパーで最初のダウンを奪った。しかし、4回にはワイルダーの右がさく裂。フューリーから2度のダウンを奪い、形勢逆転かと思われた。
それでも驚異的な回復力を見せるフューリーは重厚なショートパンチにボディーも交え、体を相手に預けるような接近戦でワイルダーの体力を奪っていった。10回に右ストレートで2度目のダウンを奪うと、11回には殴り倒すような右フックでワイルダーをキャンバスへ落とし、レフェリーがすかさずストップした。
両者で計5度ダウンの激闘を制したフューリーは、リング上のインタビューで「素晴らしい試合だった。スポーツの歴史に残る3連戦だ。ワイルダーはタフで強いパンチを打ってきた。本物の試合を見せてくれたが、世界最強は俺だ。彼がいくら頑張っても2番だ。俺は3度勝った。リスペクトは忘れないが、痛めつけることができた」と話した。ヘビー級は元クルーザー級4団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が9月にアンソニー・ジョシュア(英国)を破り、WBAスーパー、IBF、WBOの3本のベルトを保持しているが、ジョシュアがウシクとの再戦条項を行使する意向を示しており、来春にも再戦の見込みとなっている。
2021年10月10日のニュース
-
不器用すぎる?五輪ボクシング銅・田中亮明「プロポーズ分かんない」 妻からのアドバイスは?
[ 2021年10月10日 20:53 ] 格闘技
-
元WBA世界ミニマム級王者・星野敬太郎さん死去 52歳 師匠・花形会長「残念としか…」
[ 2021年10月10日 18:35 ] 格闘技
-
初防衛成功のフューリー「オレはどんな戦いでも勝ってみせる」 次戦は?の質問には…
[ 2021年10月10日 14:44 ] 格闘技
-
両者5度ダウンの激闘 フューリーが11回KO勝ちでワイルダーに“引導”「俺が世界最強」
[ 2021年10月10日 14:31 ] 格闘技
-
WBC世界ヘビー級王者フューリーが初防衛成功! ワイルダーに11回TKO勝ち
[ 2021年10月10日 14:15 ] 格闘技
-
フューリー ワイルダーを“埋葬”宣言 WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
[ 2021年10月10日 05:30 ] 格闘技