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ドネア、カシメロ戦キャンセルを表明 井上尚弥の4団体統一構想に影響も

[ 2021年6月30日 13:36 ]

WBC王者のドネア
Photo By スポニチ

 プロボクシングWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(38=フィリピン)が30日、自身のツイッターに声明文を掲載し、WBO同級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)との対戦キャンセルを表明した。

 ドネアは声明文で、「(カシメロの)VADAの書類の提出が5日間遅れたため、この戦いをキャンセルしました」と説明。「薬物検査を開始するための適切な情報を提供する上で相手側が正直でも、前向きでなかったという証拠も持っている」とした。また、夫人への中傷があったことに不快感を示し、「プロのアスリートが一線を越えてこのような行動をすることが許されてはいけないと思う」と非難した。

 当初、カシメロは8月14日にWBA正規王者ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)と対戦予定だったが、19日(日本時間20日)にWBA&IBF統一王者・井上尚弥(28=大橋)のラスベガス防衛戦を観戦に訪れていたドネア、カシメロの両陣営が両者の対戦を発表。勝者が井上と4団体統一戦に向かうことに意欲を示したが、一方で興行を主催するPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)の公式サイトに掲載されたスケジュールは「カシメロVSリゴンドー」から変更されてはいなかった。

 4団体統一を目標に掲げる井上は、ドネア―カシメロの勝者との対戦に前向きだったが、今後の構想にも影響はありそうだ。

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2021年6月30日のニュース