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“戦うシングルマザー”吉田実代、王座返り咲きに意欲「自分を出せれば、結果はついてくる」

[ 2021年6月28日 18:22 ]

<WBO世界スーパーフライ級女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>前日計量をクリアした吉田実代(三迫ジム提供) 
Photo By 提供写真

 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦(29日、後楽園ホール)の前日計量が28日、都内の病院で行われ、王者・奥田朋子(38=ミツキ)はリミット(52.1キロ)を200グラム下回る51.9キロ、挑戦者の“戦うシングルマザー”吉田実代(33=三迫)は100グラムアンダーの52.0キロで、ともに1回目でパスした。なお、前日に行われたPCR検査の結果は両者ともに陰性だった。

 2人は昨年12月に対戦。当時の王者だった吉田は6回負傷判定で奥田に敗れて王座から陥落した。計量後にリモート取材に応じた吉田は奥田は、敗戦後に引退やフライ級への級も考えたことを明かし、「同じ選手とやれるチャンスがある中でやらないファイターはいない。自分が納得できるような完敗じゃなかったし、もう一回戦ってリベンジしたい気持ちが強かった」と、ダイレクトリマッチに臨む理由を説明した。

 心の支えとなっているのは愛娘・実衣菜ちゃん(6)の存在だ。
 「初めて負ける姿を見たので、不安はあるみたいですけど、変わらず応援してくれてます。でも、言葉数は少し減ったかも。その分“重み”を感じてます」

 2人で陶芸や沖縄三線を体験するなど、一緒に楽しみながら過ごす時間を増やした。王者でなくなったことで悔しさを味わったが、「絶対に勝たなくちゃいけない。チャンピオンらしい試合をしなくちゃいけない」というプレッシャーからは解放された。

 チャレンジャーとして挑む一戦に向け、「今回はベストを尽くしたい。自分のやってきたことを出せれば、結果はついてくる。冷静に自分の試合をします」と意気込みを語った。

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2021年6月28日のニュース