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白鳥大珠が皇治を判定で下し、ワンナイトキックトーナメント制覇 試合後に辛口エールも RIZIN.29

[ 2021年6月27日 20:08 ]

「RIZIN.29」 ( 2021年6月27日    丸善インテックアリーナ )

<RIZIN.29 皇治・白鳥大珠> 1R、皇治(左)からダウンを奪う白鳥大珠(左) (撮影・後藤 大輝)
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 ワンナイトキックトーナメント(リミット61キロ)の決勝は白鳥大珠(25=TEAM TEPPEN)が皇治(32=TEAM ONE)を判定3―0(30―25、30―27×2)で下し、優勝した。

 勝利後のリングでマイクを握った白鳥は、皇治に対し「バッティングには気をつけてください。本当に危ないので。もう1回、練習して実力ではい上がってください」と語り、苦言とともに辛口エールを贈った。

 試合は立ち上がりから皇治がパンチを繰り出しながら距離を詰めると、身長で10センチ上回る白鳥がバッティングを受けた。再開後、白鳥は冷静に左ストレートや左膝をアゴに入れるなど主導権を握り、右フックでダウンを奪った。グローブをキャンバスについた皇治は左ボディーなどで応戦。今度は右ローキックがローブローとなり中断した。2回も前に出てくる皇治を白鳥が的確にさばいていく展開。3回は白鳥がバッティングを右目付近に受け、ドクターチェックを受ける場面もあった。そのまま試合続行され、勝負は判定に持ち込まれた。

 試合後の会見で白鳥は「1回戦も決勝も圧倒したかった。最後が圧倒という形にならなかったのが悔しい」。完勝と言える内容にもかかわらずKOできなかったことが不満の様子。リング上で皇治から「ゴメン」と謝罪を受けたという。このトーナメントで獲得したベルトのデザインが「仮面ライダーみたい」と話し、変身ポーズも披露した。

 一方の皇治は現役引退を示唆した。メインカードを争う形のトーナメントを自ら提案したが、優勝ならず。「ここで結果を出さな男じゃない。そう思ってやってきた。結果を受け入れなアカン」。自身の口で“引退”の2文字を決して発しないものの、報道陣から“グローブを吊すつもりか”と問われ「それもしっかり考えなアカン」と答えた。また、負傷した梅野に対し「申し訳ない」と何度も謝罪の言葉を繰り返した。そしてバッティングについて「故意ではないが、認められていない攻撃で相手にダメージを負わせている。自分の実力のなさ」と、うなだれた。

 第5試合に組まれた1回戦で白鳥は高橋亮(25=真門)に1ラウンドKO勝ち。第4試合の1回戦、皇治と梅野源治(32=PHOENIX)の対戦は偶発性のバッティングにより梅野が負傷し、ノーコンテストとなった。関係者による協議の末、皇治が決勝に進出。梅野は「やります」と出場意志を示したものの、左眼窩底と鼻骨を骨折した疑いがあり、軽い脳しんとうの症状もあるため、救急車で病院へ向かった。

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2021年6月27日のニュース