井岡一翔に挑む田中恒成「最後の1秒まで倒しにいく」 井岡について「弱点が2つ」
王者・井岡一翔と同級1位・田中恒成が対戦するWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチが12月31日に大田区総合体育館で行われる。
プロボクシングで日本男子2人目の世界4階級制覇を狙う挑戦者・田中恒成(25=畑中)は18日、オンラインで公開練習に臨んだ。シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグを各2ラウンドの計6ラウンドで軽快な動きを見せ、順調な仕上がりを印象づけた。
練習に先立つ会見では「過去最高の仕上がり」と手応え十分の口ぶり。既に4階級を制覇している王者・井岡に対し、11月10日の会見で「スピード、パワー、スタミナ。ここでは負けないと思います」と指摘していた。この日はさらに「メンタルも負けていない」と付け加えた。王者へのメッセージを求められ「(井岡も)相当の覚悟を持って臨んでくると思う。最後の1秒まで倒しにいく」とKOにこだわり、あくまで完勝を狙う。
ファンへのメッセージという形で改めて意気込みを問われ「階級を上げて減量苦から解放されたし、この1年でレベルアップできた。いいトレーニング、準備ができて過去最高の自分になれた。当日はどんなパフォーマンスをできるか楽しみにしてほしいし、目を離さず、目に焼き付けてほしい」と自信たっぷりにアピールした。
畑中会長を通じ、2018年末に井岡に判定勝ちした世界4階級制覇王者ドニー・ニエテスからもたらされた“情報”に関し「(井岡には)弱点が2つぐらいある。具体的には?2コですね」と詳細を明かさなかったものの「自分の考えてとリンクしていたり、参考にしたり」と手応えある作戦を練れている様子をうかがわせた。
また、同じ階級で井岡が標的の一人としているWBC王者フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)について「オールラウンダーで自分と似ていて、かみ合うんじゃないかと思う。戦って勝つ自信もある。ぜひやりたい」と言及し、井岡戦勝利後の複数団体統一への展望も明かした。大みそか決戦に揺るぎない自信を持っているのは間違いない。
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