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元西武投手、相内誠 大みそか格闘家デビューも!「RIZIN.26」電撃参戦へ交渉大詰め

[ 2020年11月26日 06:00 ]

格闘家デビューを目指して本格的にキックボクシングの練習をする相内(撮影・篠原 岳夫)
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 今季限りでプロ野球を引退した西武の元投手、相内誠(26)が、大みそかの「RIZIN.26」(さいたまスーパーアリーナ)で格闘家デビューを果たす可能性があることが25日、分かった。既にトレーニングを進めており、交渉は大詰めの段階。参戦が決まれば、史上初めて元プロ野球選手が現役引退年に大みそかのリングに上がる。

    
 ユニホームを脱いでから、1カ月足らず。相内の人生の第2ステージに向け、周辺がにわかに騒がしくなってきた。関係者によると、大みそかに行われる「RIZIN.26」への電撃参戦へ向け、交渉は大詰めを迎えているという。

 相内は今月3日に西武から戦力外通告を受けると、野球への未練を断ち切り、5日に東京都内でミットを叩き始めた。プロ入り前にも野球の練習の合間にジムでキックボクシングのトレーニングを積んでおり「きついけど、新鮮さがある」と日々、大粒の汗を流している。現在は埼玉県内のジムを拠点に体力や筋力を戻すため、走り込み中心のメニューを消化中だ。「技術ではなく、攻め方」と、12月に入ってから本格的な練習に移行予定。多くの指導者から戦略を学ぶため、ジム行脚も視野に入れながら、年末に備える算段だ。

 「挑戦したい」と大晦日の参戦を熱望する本人だけでなく、格闘界も未知の男に大きな興味を示している。14日に後楽園ホールで行われた「RISE 143」に足を運んだ際には、キックボクシングの「神童」那須川天心(22)とも対面し「記事見ました。頑張ってください」とエールを送られた。

 その那須川を発掘したRISEの伊藤隆会長(50)も相内がミットを叩いた初日の動画を視聴した。「身体能力は高い。パワーとバネもある。でも、初心者だね」と評していたが、3日後にキックでトレーナーを吹っ飛ばす動画を見て「えっ、3日でこうなったの?キックも膝も使えている」と目を丸くしたという。

 電撃デビューが実現すれば、元プロ野球選手が、現役引退年に大みそかのリングに上がるのは史上初。プロ野球界を去ってから、わずか58日でのリングインとなれば、批判的な声も予想されるが「言われて当然だと思うけど、可能性があるならやりたい。盛り上がると思うし、勝てば希望を与えられる。いいことしかない」と相内。「人には必ず合うものがある。野球はダメだったけど、格闘技で成り上がったら、それを証明できる」と自信をみなぎらせた。無限の可能性を信じ、吉報を待つ。

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