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朝倉未来、敗れる大波乱!RIZIN初代フェザー級王者は斎藤裕だ!

[ 2020年11月21日 19:58 ]

RIZIN.25 RIZIN初代フェザー級王座決定戦   ○斎藤裕 判定3―0 朝倉未来● ( 2020年11月21日    大阪城ホール )

<RIZIN.25>斎藤裕(右)の前に判定で敗れた朝倉未来(C)RIZIN FF
Photo By 提供写真

 壮絶な打撃戦のラストに、感動のラストが待っていた。メインイベントは、注目のRIZIN初代フェザー級王座決定戦。戦前はRIZINで7戦無敗の朝倉未来が圧倒的有利と目されながら、斎藤が圧巻のテクニックで追いつめていく。2Rと3Rにタックルで2度テイクダウンを奪い、相手にペースを渡さない。最終3R、残り1分。朝倉の左ストレートが斎藤の顔面をヒットし、ノーガードの打ち合いが始まった。斎藤も一歩も引かない。薄れゆく意識の中で聞いたゴング。「3―0」の判定に、リングを跳ねた。

 「いつも応援してくれるみなさんのおかげで勝てました」

 リングで感謝の思いを口にすると、感情が嗚咽(おえつ)となってあふれ出た。160万人の登録者数を誇るユーチューバーとしても知られ、格闘技の枠を超えて活躍する朝倉に対し、地道に「修斗」で力を蓄えた陰の実力者。ただ、ベルトを手にしたことで、今後のフェザー級戦線は斎藤を中心に回っていく。

 「朝倉選手はメチャクチャ強かった。きょうは自分に運があった。これからフェザー級のレベルを上げていきたい」

 大阪の夜を締めくくった王者の瞳はもう、乾いていた。肩で輝く黄金のベルト。ヒーローは追われる立場になる。

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2020年11月21日のニュース