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佐川遼V2 後楽園ホール168日ぶりボクシング有観客興行で6回KO勝利

[ 2020年8月13日 22:41 ]

<日本フェザー級タイトルマッチ>6回KO勝ちで2度目の防衛に成功した佐川遼
Photo By スポニチ

 プロボクシングの日本フェザー級タイトルマッチ10回戦は13日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・佐川遼(26=三迫)が挑戦者で同級9位の竹本雄利(24=クラトキ)に6回3分9秒、KO勝ちし、2度目の防衛に成功した。佐川は戦績を10勝(4KO)1敗とし、竹本は8勝(4KO)2敗1分となった。

 立ち上がりから冷静に試合を運んでいた佐川が動いた。6回終了間際に右ボディーを効かせると、自身も「久々だった」と振り返る猛ラッシュで一気に仕留めた。

 本来なら4月に同級1位の丸田陽七太(23=森岡)と対戦するはずだった。コロナ禍で2度延期となり、対戦相手も竹本に変更になったが、対策は万全だった。

 竹本のスピードや変則的な動きも分析済み。警戒し過ぎて攻撃が単調になったことを反省しつつ、「練習してきたことは出せた。結果として倒して勝ち切れたことはうれしい」と笑顔を見せた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で自粛されていた国内でのボクシング興行は7月12日から再開されたものの、ほとんどが無観客での開催で、“聖地”後楽園ホールでの有観客開催は2月27日以来168日ぶり。洋菓子メーカー「コロンバン」の営業マンという顔も持つ佐川は、385人のファンを前に勝利インタビューで“公約”していたPRにも成功した。

 「本来なら帰省のお土産に、と言いたいところですが、コロナで帰省もできないような状況ですので、ぜひ通販で詰め合わせを購入して下さい」

 三迫ジムは興行再開後のタイトル戦で4連勝。現役日本王者、東洋太平洋王者8人体制を維持した。三迫貴志会長は「反省点もあったみたいだけど、こういうご時世で練習も限られた中で力は出していた。また成長してくれたと思う」と、その戦いぶりを評価。現時点でWBC8位、IBF12位のランクされており、世界も見える位置にいる。佐川は「世界チャンピオンは意識して練習していきたい。いつ世界挑戦のチャンスが来てもいいように、しっかり準備します」と表情を引き締めた。

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2020年8月13日のニュース