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「コロンバン」営業マンボクサー佐川、リングで宣伝活動「勝って発信したい」

[ 2020年8月12日 16:36 ]

<日本フェザー級タイトルマッチ>前日計量をクリアした水分を補給する王者・佐川遼(三迫プロモーション提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングの日本フェザー級タイトルマッチ10回戦(13日、後楽園ホール)の前日計量が12日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、王者・佐川遼(26=三迫)、挑戦者で同級9位竹本雄利(24=クラトキ)ともにリミットの57.1キロでクリアした。

 国内での興行再開後初となる東京・後楽園ホールでの有観客試合は、佐川にとって2度目の防衛戦。当初は4月に同級1位の丸田陽七太(23=森岡)と対戦する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、対戦相手も変更。それでも佐川は「日程も相手の変更も早めに分かったので、練習を中断することなく、地道にスタミナや技術面は上積みができた」とプラスに捉えている。

 相手の竹本は18年の全日本新人王。「映像を見ると左でも右でも倒すパンチがあるし、効かせた時の爆発力もあって強い選手という印象」と警戒しつつ、「対策はバッチリです。はまれば自分のペースでやれると思う」と自信をのぞかせた。

 11日付けで東洋太平洋スーパーバンタム級王者の勅使河原弘晶が輪島功一スポーツジムから移籍し、三迫ジムには佐川を含め8人の王者が在籍する。「7月に2人が王座を獲得して1人が防衛。順番的に自分…プレッシャーはあるけど、それが良いモチベーションになり、追い込みの練習の励みになった」と気負いはない。

 「コロンバン」の営業マン。コロナ禍で会社の業績は厳しい状況だが、試合には社長、専務ら会社の上層部も応援に来るという。佐川は「このご時世に来て下さるのは、ありがたいこと。これからも注目してもらえる存在でいたい。どのぐらい力になれるかは分からないけど、勝って皆に発信したですね」とリング上での“宣伝活動”を誓っていた。

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2020年8月12日のニュース