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フジタ“Jr”ハヤト 1試合限定の復帰戦でKO負けもファン魅了「格闘技はスゲー楽しい」

[ 2019年12月14日 06:00 ]

みちのくプロレス   ●フジタ“Jr”ハヤト(12分58秒 KO)拳剛○ ( 2019年12月13日    東京・後楽園ホール )

1試合限定のフジタ“Jr”ハヤトの復帰戦で戦った拳剛とフジタ“Jr”ハヤト(右)(C)GODBLESS
Photo By 提供写真

 “やりすぎぐらいがちょうどいい”男が約3年ぶりにリングへ戻ってきた。現在がんと闘病中のフジタ“Jr”ハヤト(33=みちのくプロレス)が、13日のみちのくプロレス後楽園大会で1試合限定の復帰戦を戦った。結果はKO負けとなってしまったが、長期欠場を感じさせない得意の蹴りでファンを魅了した。

 ハヤトは、先月27日の「フジタ“Jr”ハヤト支援大会~ハヤトエール~」終了後に『試合がしたい』と直訴した。長時間の検査を受けた結果に医師たちから15分1本勝負の1試合限定の復帰戦が決まった。復帰戦の相手には拳剛(30)を指名した。拳剛を復帰戦の相手に選んだ理由について事前のインタビューで「復帰戦をぬるい試合にしたくない。思いっきり壊しにきてほしい」とハヤトは語っていた。

 試合は大ハヤトコールの中で始まった。序盤から得意の蹴りを披露。長期欠場を感じさせない蹴りでファンを魅了。試合開始から5分経過ごろ、拳剛の串刺しラリアットからコーナーからフットスタンプがハヤトに突き刺さるが、これをカウント1で返したハヤト。その後再び蹴りから自分のペースに持ち込んだハヤト。得意技のKID(飛び付き式フロントネックロック)に捕獲し、さらに投げっぱなしジャーマンでロープに走るが、拳剛がカニばさみからドロップキックで技を続けた。そしてハヤトのミドルキックと拳剛のフロントハイキックで意地の張り合いになる中で残り試合時間5分。

 両者、エルボーを打ち合う中で拳剛は片足ドロップキックからエルボーを放ち、ハヤトは倒れ込んだ。ダウンカウントが数えられるがカウント6で立ち上がる。。再び拳剛のエルボーで倒れこんだ。ダウンカウントが数えられるが再び立ち上がる。その後、拳剛のランニングエルボーで再びダウン。何とか立ち上がったが、拳剛のエルボー連打に倒れ込んだ。ハヤトコールが後楽園ホールに響き渡ったが、立ち上がることが出来ずKO負けとなった。

 試合後、ハヤトは拳剛と抱擁し、マイクを持って復帰戦の相手を務めた拳剛に感謝した。そしてファンに向かっても「ファンの皆さん待たせたね」と話し始め、「今日は完全復活ではなく、これからも闘病が始まるので、まずはそこをしっかり倒したい」とがんに打ち勝つことを再びに誓った。続けて「時にはわがまま言って1日限定試合とかできたらいいなと思ったりしますし、やっぱ格闘技はスゲー楽しいっすね」と力強く語った。「師匠(山本"KID"徳郁)が上から見ていて、仲間も見守ってくれて、友達もいっぱいいて、本当に幸せです、みなさんに会えて良かったと思います」とコメントを残した。最後には、みちのくプロレスの冬の恒例“宇宙大戦争”について煽り、来年の“宇宙大戦争”への参戦を宣言した。

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2019年12月14日のニュース