拳四朗、相手変更も対策万全「顔に傷がなく圧倒する試合を」
ボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)で7度目の防衛を目指すWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(27=BMB)が11日、東京の拠点としている三迫ジムで公開練習に臨んだ。
リングネームを拳四朗から本名の寺地拳四朗に変えての初戦。当初IBF王者との統一戦の予定だったが、アルバラード(ニカラグア)が体調不良でキャンセル。WBC王座の防衛戦となり、対戦相手もランディ・ペタルコリン(27=フィリピン)変更になった。オーソドックスのアルバラートに対し、ペタルコリンはサウスポーだが、アマ5冠の重岡優大(ワタナベ)や日本スーパーフライ級13位の福永亮次(宮田)、WBOアジアパシフィック・ミニマム級王者・谷口将隆(ワタナベ)らと約50ラウンドのスパーリングを消化しており、対策は万全。「前回(タコニン戦)もサウスポーとやっているので感覚もすぐに戻ったので問題ない」と豪語した。
目指すは具志堅用高の持つ13連続防衛記録の更新。寺地永会長は「13回を超えるのが目標で、その中で統一戦もあればと思っている。通過点なので、いい勝ち方で今年を終えられたら」と期待した。
ここまで6度の防衛のうち4度がKO勝ちだが、拳四朗自身は「“倒したい”という気持ちは一時期よりなくなった」と話す。「リラックスして力まず、コツコツ当て、中盤から後半にかけて相手のメンタルが折れて倒すのが理想の勝ち方」と“脱力”を強調。「自分はもらわず、パンチを当て、顔に傷がなく圧倒する試合をすれば、僕の魅力が伝わると思う。そういう試合したい」と自信を示した。
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