真王者は俺だ!拓真　リーチ劣っても前向き「思ったより（身長が）低くてやりやすいかな」

WBC世界バンタム級王座統一戦   正規王者ノルディーヌ・ウバーリ　《12回戦》　暫定王者・井上拓真 （ 2019年11月7日    さいたまスーパーアリーナ ）

＜WBC世界バンタム級王座統一戦＞ウバーリの前で予備検診を受ける井上拓（中央）（撮影・会津　智海）
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　井上拓は初対面のウバーリと握手を交わし診に臨んだ。ほぼ同じと想定していた身長は自身が2・8センチ高く、「思ったより（相手は）低い。やりやすいかな」。リーチは7センチ短かったが、昨年末の暫定王座決定戦の相手とは11・4センチ差もあっただけに、「前回もリーチの長い相手とやっているので大丈夫。数字は参考にしていない」と前向きだった。

　体重は3日の時点でリミットの53・5キロに到達。1年5カ月ぶりの“兄弟共演”へ向け一緒に練習を積んできた兄・尚弥と同じく調整は順調だ。がっちりした体格のウバーリに「オーラはそこまで感じない」と言い切り、「正規王者になるための試合。挑戦者のつもりで、リングの上で全力で戦う」と静かに気合を入れた。