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岡田博喜 米再起戦へ出発「内容よりも勝てれば何でもいい」

[ 2019年10月27日 16:28 ]

米国出発前に取材に応じ、米3戦目に向けて意気込む岡田博喜
Photo By スポニチ

 ボクシングの元日本、WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の岡田博喜(29=角海老宝石)が27日、羽田空港から米国出発前に取材に応じ、米3戦目へ意気込みを語った。岡田は11月2日(日本時間3日)にカリフォルニア州カーソンでハビエル・モリナ(29=米国)とノンタイトル10回戦で対戦する。

 昨年8月に米トップランク社と契約。同9月の初陣で判定勝ちを収めたものの、今年2月には、スーパーライト級10回戦で元WBO世界ライト級王者レイムンド・ベルトラン(メキシコ)に9回TKOでプロ初黒星を喫した。3戦目の今回は岡田にとって再起戦であり、正念場となる。

 敗戦後は「2~3カ月ぶらぶらしていた」という岡田だが、7月にはロサンゼルスで約1カ月の合宿を敢行。9月上旬にようやくオファーが届いた。

 「うれしかったですね。まだ(トップランク社に)見捨てられていなかったんだと。正直、このままやめるかもという不安もありましたから」

 対戦相手のモリナはプロ戦績が20勝(8KO)2敗。アマチュアでも米国代表として北京五輪に出場した実績がある強敵。19勝(13KO)1敗の岡田とは戦績だけでなく、スタイルも似ている選手だ。“サバイバルマッチ”の色合いが濃く、岡田は「これまでで最も重要な試合だとは思いたくないいけど、そうなるんでしょうね。内容よりも勝てれば何でもいい」と言い切った。

 3週間前に39度の熱が5日間も続いた。インフルエンザを疑い、別の病院でも受診したり、脳検査まで受けたが、ただの風邪だったという。スパーリングなど実戦練習は計画変更を余儀なくされ、急ピッチでの仕上げとなったが、3戦目とあって米国での試合には不安はない。

 「減量もやり方にも慣れてきたので、自信があるとは言えないけど、安心して臨めます」

 国内復帰は考えておらず、トップランク社との契約が続く限りは米国を主戦場とする決意を固めた岡田にとっては、絶対に負けられない戦いになる。

 試合はWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチのアンダーカードとして行われ、ESPN+で配信予定という。

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2019年10月27日のニュース