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パッキャオ サーマンに判定勝ちで2度目の防衛に成功

[ 2019年7月21日 14:09 ]

 ボクシングのWBA世界ウエルター級王座統一戦12回戦は20日(日本時間21日)、米ネバダ州ラスベガスで行われ、6階級制覇の正規王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)がスーパー王者キース・サーマン(30=米国)に2―1で判定勝ちした。2度目の防衛に成功し、王座を統一したパッキャオは71戦62勝(39KO)7敗2分け。暫定および正規王者時代を通じて9度目の防衛に失敗したサーマンはプロ初黒星で31戦29勝(22KO)1敗1無効試合となった。

 試合は1回、いきなり動いた。サーマンが左フックや右ストレートを当てて優位に進めたラウンド終盤、パッキャオが左ボディーから返した右が顔面にさく裂。無敗のサーマンが尻からキャンバスに落ちてダウンという衝撃の幕開けとなった。

 2回以降もサーマンが先にワンツーやボディーで攻め込みながら、パッキャオもボディーやアッパーなどの連打で印象良く戦い、流れを渡さない展開。だが、中盤はパッキャオの手数とパンチの精度が落ち、サーマンの右が当たり始めた。7回にはサーマンの右カウンター、ノーモーションの右、逆ワンツーが次々にヒット。8回には先にパッキャオが圧力をかけたものの、サーマンがラウンド後半に巻き返した。

 パッキャオは10回、フレディー・ローチ・トレーナーの「ボディーを打て」の指示どおり左ボディーをサーマンのレバーへグサリ。サーマンはくの字になり、膝をつきそうなほど苦しい表情を見せてガードを腹の前で構えた。逆に11回はサーマンの右ショートがヒットし、パッキャオのペースが落ちたが、世界戦通算25試合目の40歳は12回に左オーバーハンドを当て、10歳下の相手に一歩も引かなかった。採点は1人が114―113でサーマンを支持したが、残り2人が115―112でパッキャオ。「パックマン」の時代はまだ続くことが証明された。

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2019年7月21日のニュース