高山勝成 「何もかも初物づくし」アマデビュー戦で3回判定勝ち
プロボクシングのミニマム級世界主要4団体制覇王者で、2020年東京五輪出場を目指す高山勝成(36=名古屋産大)が6日、名古屋市内でアマデビュー戦となる全日本選手権愛知県選考会に臨み、3―0で3回判定勝ちした。プロ戦績31勝(12KO)8敗1無効試合の豊富なキャリア。01年全日本新人王に輝くなど人生の半分以上をプロとして過ごしてきた高山もアマデビュー戦に1回は堅かった。
左構えのロペス・フェリペ(21=立命大)に左ストレートを痛打され、不安定な立ち上がり。しかし前後左右への細かなステップ、右フックから踏み込んでボディーへ返す多彩なコンビネーションでリズムをつかんだ。
試合後、準備したのが10だとしたらきょう出せたのは?との質問に「1か2ですね」。2016年8月以来3年ぶりの公式戦。プロ時代の8オンスから10オンス、しかもナックル部分が肉厚へと変わったグローブ。47・6キロ以下のミニマム級ではなく、五輪出場枠があるフライ級(52キロ以下)でのリング。プロ時代、裸だった上半身はシャツで被った。
「何もかも初物づくし」。しかも負けたら終わりの五輪代表への道。「しっかり課せられた試合を勝っていくしかない。そうなれば道は開けると信じている」。36歳ルーキーが待ち望んだ戦いが始まった。
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