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小国以載 再起戦TKO勝ち!右手首完治も「ビビって右を打てんかった」 マイクは滑りまくり

[ 2018年12月1日 21:49 ]

4回TKO勝ちした小国
Photo By スポニチ

 ボクシングの元IBF世界スーパーバンタム級王者・小国以載(ゆきのり、30=角海老宝石)が1日、東京・後楽園ホールで1年3カ月ぶりの再起戦となるスーパーバンタム級8回戦を行い、アレガ・ユニアン(30=インドネシア)に4回TKO勝ちした。

 初防衛に失敗した昨年9月13日以来のリング。そして6年以上も悩まされていた右手首が完治して初の実戦。「久しぶりやね。この感じ。緊張してヤバかったです。(ボクサーに)向いてないのかなオレ、みんなスゲーなって思いましたよ。世界チャンピオンになっても緊張するもんなんすね」と1年3カ月ぶりのリングを振り返った。

 1月に手術した右手首は「全然痛みはなかった」と言うが、「最初に右ボディーを打った後に相手の右がこのへん(頭の上)をかすめて…カウンター狙ってんのかなと、ビビって全然、右を打てんかった」と反省。それでも左ジャブを中心に組み立て、4回に左アッパーで最初のダウンを奪うと、2度目は左ボディー、そして最後は左フックと左のパンチでユニアンを3度沈め、TKO勝ちを決めた。

 「意識はしてないけど、クセになってるんかな。1、2ラウンドは距離も読めなかったし、右を使えなかった時の俺の方が今より強かったですね」と課題を残す勝利だったが、試合後の“小国節”は健在だった。

 勝利インタビューでマイクを向けられると「恥ずかしながら帰ってまいりました」と、故横井庄一さんが帰還した時のセリフで自身2度目の復帰を茶化したが、観客は無反応。そこで「横田庄一さんです」と説明したが、「横井」を「横田」と言い違える大失態。結婚して子供も生まれたことについて聞かれると、「小国でチャンピオン、パパでもチャンピオン」。さらに「来年4月には強い選手とやります。知らんけど」と、最後まで狙い通りに?すべりまくった。

 とは言え、リングに再び立てたことは一番の収穫。「最悪やし、最低。反省ばっかりやけど、4ラウンドやれたのは良かった。すぐに練習して、スパーリングでいい感じになったら、会長に『4月は強い相手とやらせて下さい』ってお願いします」と世界戦線への復帰を描いていた。

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2018年12月1日のニュース