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和毅 亀田家初の統一王者に意欲 統一戦でバルガスへのリベンジも誓う

[ 2018年11月13日 14:57 ]

一夜明け会見で2階級のベルトを肩にポーズする亀田和毅 (撮影・白鳥 佳樹)
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 ボクシング亀田3兄弟の三男・和毅(27=協栄)がWBC世界スーパーバンタム級暫定王座獲得から一夜明けた13日、東京・新宿の協栄ジムで会見を開いた。前夜は全く眠れなかったそうで「お祝いのメールがけっこう来ていて、全部見られていない」ほど反響が凄かったという。3―0で判定勝ちした試合はアビゲイル・メディナ(スペイン)のがむしゃらな反撃に中盤から苦しみ、「疲れは今までで1、2位に入る。全身疲れてますね」と振り返るほど。それでも、メキシコ育ちの和毅にとってメキシコに本部があるWBCのベルトは「俺の夢だった。ボクシングを始めた時から欲しかったベルト。今回獲れてうれしかった」と笑顔をのぞかせた。

 今後については「ゆっくりしてから練習を再開したい。いつも試合が終わったら行くので、奥さんと旅行へ行きたいですね」と現時点では未定。負傷中のWBC世界スーパーバンタム級正規王者レイ・バルガス(メキシコ)は動向が不透明だが、通常ならWBCから王座統一戦の指令が出る。バルガスはアマチュア時代の大会で敗れた相手でもあり、和毅は「4団体(の王者)の中で一番やりたかった選手。アマで負けたのはレイ・バルガスだけ。できればやってリベンジしたいなというのがある。いつかは絶対戦う時があると思う。その時はバシッと決めたいですね」と話した。

 WBOバンタム級に続いてWBCスーパーバンタム級のベルトも獲得し、3階級制覇の長男・興毅氏、2階級制覇の次男・大毅氏と3兄弟全員が複数階級制覇を果たした。3階級制覇については「今後階級を上げる可能性はあるけど、今はもう少しこの階級でやりたい」と話すにとどめたが、数団体王座統一には意欲的。「来年もし、チャンスがあれば。お兄ちゃんと大毅ができていないことを、自分ができたらうれしい」と前向きで、興毅氏も「IBF王者(ドヘニー)もWBA王者(ローマン)も日本で戦った選手で、いけるなという手応えはある。亀田家初の統一王者へ向けて、19年は1つずつ頑張ってもらいたい」とエールを送った。

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