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和毅 2階級制覇!世界初3兄弟複数ベルトで亀田家の悲願達成

[ 2018年11月13日 05:30 ]

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦   ○同級2位・亀田和毅 判定3―0 同級1位アビゲイル・メディナ● ( 2018年11月12日    後楽園ホール )

3兄弟複数階級制覇を達成した(左から)亀田興毅氏、和毅、大毅氏(撮影・島崎忠彦)
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 亀田家の大復活や!亀田3兄弟の三男で元WBO世界バンタム級王者の和毅が3年2カ月ぶりの世界戦でメディナに3―0で判定勝ちし、2人の兄に続いて2階級制覇を果たした。スピード抜群の左ジャブを上下に打ち分けて序盤を制し、中盤以降はメディナの猛攻をしのぎ切った。日本人世界王者の2階級制覇は14人目、3兄弟そろっての達成は世界史上初の快挙となった。

 亀田家の“最終兵器”が悲願の世界ベルトを取り戻した。欧州王者のメディナを判定で撃破。「世界王者になれたことは素直にうれしい」と喜び、対戦相手のメディナを「ほんま勇敢だった。ごっついい勉強させてもらいました」と称えた。

 15年9月にWBA王者マクドネルとの再戦に敗れてから再び世界の舞台で戦うチャンスが訪れるまで3年2カ月もの時間を要した。「3年は長かったけど、みんなのサポートがあって乗り越えることができた」と家族や関係者に感謝。雌伏の時期は肉体的にも人間的にも成長させた。

 課題のパワーアップのため、単に筋肉量を増やすのではなく、体幹を強化し、下半身の力を拳に伝えるトレーニングなど導入。肉体改造に成功した。序盤はスピード抜群のジャブで圧倒。倒すことはできなかったが中盤以降のメディナの猛攻に耐え抜き、3兄弟そろっての2階級制覇を達成した。メキシコ武者修行時代から「夢だった」というWBCの緑のベルトを手にした。

 「ここからがスタート。でも、今は休みたい」。今後は正規王者レイ・バルガス(メキシコ)との王座統一戦、そして他団体の王者との統一戦も視野に入れる。再びの隆盛へ、亀田家が復活ロードを歩み始める。

 ▼長男興毅氏 最後まで気を抜けなかったが、和毅の実力を信じて見ていた。3兄弟とも複数階級で世界王者という誰もやったことのないことができた。

 ▼次男大毅氏 和毅が苦しい思いをしてきたのを見てきたので、うれしい。(自分も)世界2階級制覇をしておいてよかった。

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