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村田、勝ってVSゴロフキン!来年3月にも東京Dかベガス開催

[ 2018年10月20日 05:30 ]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ   王者・村田諒太《12回戦》同級3位ロブ・ブラント(米国) ( 2018年10月20日    米ラスベガス パークシアター )

公式会見で撮影に応じる村田(左)とブラント(撮影・中出 健太郎)
Photo By スポニチ

 2度目の防衛戦を控える村田諒太(32=帝拳)が、来年3月にも元統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(36=カザフスタン)とのビッグマッチに臨む可能性が出てきた。米トップランク社のボブ・アラム・プロモーター(86)が18日に開かれた公式会見で、村田が今回勝てばゴロフキン陣営と交渉に入ると明かした。村田はラスベガス市内のジムで約1時間半にわたって体を動かし、練習を打ち上げた。

 「日本で最も有名なアスリート。米国でのムハマド・アリのような存在だ」。試合会場のパークシアターで開かれた会見で、アラム氏はラスベガスのメインイベンターに成長した村田を絶賛した。村田は司会者からビッグマッチの可能性を問われ「この試合に集中している。先のことは全く考えていない」と強調。しかし、アラム氏は「村田がブラント戦に勝てば来年の早い時期、非常に高い可能性でゴロフキン戦は実現する」と言い切った。

 パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強ランキング)1位に君臨していたゴロフキンは9月、サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)との再戦でプロ初黒星を喫し王座から陥落。だが、カネロとの“第3戦”は見通しが立っておらず、プロモーターのトム・ロフラー氏は村田を次戦の対戦候補に挙げている。アラム氏はロフラー氏が村田戦の視察に訪れると明かし、「村田が防衛に成功すればトムと(帝拳ジムの)本田会長とで話し合う。来年の3月までになるだろう。場所はラスベガスか東京ドームだ」と具体的なプランを披露。注目が集まる米国でV2戦を戦うことで「村田はスターからスーパースターになろうとしている」と表現した。

 会見後、村田はジムメートの元3階級制覇王者リナレス(ベネズエラ)のジムで試合前最後の練習を行った。室温を32度に設定し、サウナスーツを重ね着してミット打ちを3ラウンドなど、打ち上げとは思えない濃いメニュー。帝拳ジムの浜田剛史代表は「疲れを抜いた体が動くかを確認した」と説明し、村田も「汗出しと確認。いつもの試合前と同じ」と話した。自身の今後を左右するV2戦へ万全の仕上がり。「練習はやりきった。あとは裸で寝て風邪をひかないようにするだけ(笑い)。結果は神のみぞ知る」。ジョークの中に手応えを忍ばせた。

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2018年10月20日のニュース