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【浜田剛史が占う】村田 本当の勝負は中盤以降 トップと戦う資格をアピールする一戦

[ 2018年10月20日 11:00 ]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ   王者・村田諒太《12回戦》同級3位ロブ・ブラント(米国) ( 2018年10月20日    米ラスベガス パークシアター )

ラスベガスで初のメーンイベンターを務める村田(撮影・中出 健太郎)
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 ブラントはアウトボクシングを仕掛けてくるだろう。距離を取り、打っては離れる形を繰り返し、ガードの上からでも当ててポイントを稼ごうとするはずだ。だが、村田はポイントを取られても慌てる必要はなく、前半はペースさえつかめれば十分だ。ブロックしつつ、いつでも打てる状態を見せながらプレッシャーを強め、相手を追い込めばいい。本当の勝負は中盤以降だ。

 ブラントはワン・ツー・スリーの3つ目のパンチがフックではなく、ストレート系が多い。通常の3発目とテンポがずれ、真っすぐ伸びてくるので要注意だが、村田は3つ目を外してプレッシャーをかけ、ロープに詰める形をつくりたい。ポイントはボディーで、プレッシャーをかける間に入れておくことが必要。強いパンチではなくても、当てていくことでブラントを消耗させることができる。

 村田にとって、この試合は“本番のスタート”。ゴロフキンらと戦うのにふさわしいと認めてもらう試合だ。その意味では一発ではなく、手順を踏んで倒すことがアピールにつながりそうだ。(帝拳ジム代表、元WBC世界スーパーライト級王者)

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