清水聡 8回TKO勝ちで2度目の防衛に成功も「毎回、変な試合ですみません」
ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦は26日、東京・後楽園ホールで行われ、12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストの王者・清水聡(32=大橋)が8回1分6秒TKO勝ちして2度目の防衛に成功した。
ランキング11位の挑戦者・権景敏(グォン・ギョンミン、25=韓国)をジャブとワンツーで序盤から圧倒。頭を下げて粘る相手に手こずったが、6回に左ストレートで最初のダウンを奪うと、8回には連打をまとめて倒し、レフェリーストップを呼び込んだ。清水はプロデビューから6連続KO勝ち。権は10戦6勝(3KO)4敗となった。
清水は試合後のリングで反省の弁ばかりを並べた。「毎回、変な試合ですみません」。タイトルを獲った際の韓国人選手と同じく頭が硬く、「手がちょっと痛い。打っても打っても効かないと、途中で諦めていた」という。それでも“神の左”ならぬ“ダイヤモンドレフト”と名付けた左で倒したことには手応えを感じており、「長いラウンドをできて、体力的にも余裕があった。前を向いてどんどん行きたい」とポジティブ思考を強調した。大橋ジムの大橋秀行会長も「今後の清水のためには意味のある試合だった。あそこで倒すのと判定では全然違う」と及第点。世界初挑戦については「チャンスがあれば」と話した。
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