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八重樫東 10カ月ぶりの再起戦で2回TKO勝ちも「内容的には全然」

[ 2018年3月26日 21:27 ]

 ボクシングの元3階級制覇王者・八重樫東(35=大橋)が26日、東京・後楽園ホールで約10カ月ぶりの再起戦となるスーパーフライ級10回戦に臨み、フライ級のインドネシア王者フランス・ダムール・パルー(34=インドネシア)に2回2分24秒TKO勝ちした。

 1回は足を使って距離を取ったが動きが硬く、2回に接近戦に持ち込んでから八重樫らしさを発揮。ボディーやアッパーでダメージを与えると、右フック、左フック、左ボディーと3度倒してレフェリーストップを呼び込んだ。

 昨年5月、1回TKO負けでIBF世界ライトフライ級王座から陥落。国内初となる4階級制覇へ向け、2階級上のスーパーフライ級での現役続行を決めた。だが、試合直後のリング上では「内容的には全然」と首を振り、4階級制覇についての質問にも「このような内容ではとうてい勝っていけない」と苦笑い。控室でも「練習してきたことが出せない。思いのほか動けなかった。出入りのボクシングを練習してきたのに」と前向きな言葉は出ず、「手応え?スカスカです。世界?何も見えない」と話した。

 それでも「試合までの課程も含め、リングに上がれるのは幸せなこと」と語り、「今日の試合で(八重樫は)ダメと見られるのが嫌で、見返したかった。そこに対しての悔しさも凄くあるが、引き続きそう思ってくれるのならモチベーションになる」と反骨心も強調。「35歳だけど、まだまだ伸びしろがあると思い込んでやっていきたい」と決意を口にした。

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2018年3月26日のニュース