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比嘉がV2、WBCユース世界フライ級 デビュー9連続KO

[ 2016年3月5日 20:51 ]

デビューから9連続KO勝ちの比嘉(中央)に具志堅会長(右)も笑顔

 ボクシングのWBCユース世界フライ級タイトルマッチ10回戦は5日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・比嘉大吾(20=白井・具志堅)が挑戦者のロメル・オリベロス(20=フィリピン)に2回2分19秒TKO勝ちして2度目の防衛に成功した。2回、過去にダウンしたことがないというオリベロスをボディーの連打で膝をつかせると、右のダブルで2回目、右フックで3回目、最後は右ストレートで4度目のダウンを奪ってレフェリーストップ。デビューからの連続KO勝利を9に伸ばした。

 沖縄・宮古島出身の比嘉は昨年7月に敵地タイで7回KO勝ちしてWBCユース世界フライ級王座を奪取し、同11月には10回TKOで初防衛に成功。元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高会長が「浜田(剛史)と具志堅を足した選手」と絶賛する逸材だ。この日は宮古島からも多くの友人たちが応援に駆けつけ、比嘉は入場時から感激でウルウル。しかし、リングでは練習どおりにしっかりガードを固め、ボディーのダブルから上へパンチを散らすコンビネーションを見せるなど圧巻の内容だった。

 高校時代は国体ベスト8止まりだったものの、憧れの3階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア、帝拳)のビデオを見て勉強しているという伸び盛り。「勝つごとにプレッシャーになってるけど、9連続KOはうれしい。19歳でユースのベルトを獲ったので、20歳で違うベルト、会長と同じ21歳で世界を獲りたい」と話す比嘉の今後について、具志堅会長は夏頃に東洋太平洋王座を狙わせたい意向。「まずは世界タイトルのチャンスをつくらないといけない。今が一番いい状態だし、勢いのある時にやらせたいね」と目を細めた。

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2016年3月5日のニュース