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山中 V10一夜明け会見 長谷川に並び「誇り」次戦は8月頃予定

[ 2016年3月5日 11:15 ]

激闘から一夜明け、両手で防衛回数の「10」をつくる山中

 プロボクシング国内歴代3位タイとなる10度目の防衛に成功したWBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)が5日、京都市内で一夜明け会見を開いた。

 4日に行われた試合では3回に挑戦者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)の右を受けて2度ダウンするピンチを迎えながらも、自身も2度ダウンを奪うなど大差での3―0判定勝ち。「ポイント差以上にヒヤヤさせてしまった。見えないパンチが違った角度から来た。自分はこんなものじゃないというのがあるので悔しさがある」と反省し「悪いところは分かっているし、修正できる自信もある。練習再開からしっかりテーマを決めてやっていきたい」と誓った。

 前日は沙也乃夫人の31歳の誕生日。日付が変わる15分前にホテルで会うことができ「おめでとう」と祝福すると「無事に帰ってきたからそれで十分」とねぎらわれたという。ただし、1カ月以上ボクシングに集中して子供たちの面倒を見ていないため「これから(夫人の)接し方が厳しくなるんじゃないか」と話して報道陣を笑わせた。

 また、10度目の防衛については「自分がプロになる前にバンタム級の世界王者だった長谷川(穂積)さんの数字に並んだのは誇りに思うし、うれしいけど、それに満足せず上を目指してやっていきたい」とあらためて精進を誓った。

 帝拳ジムの浜田剛史代表によると、次戦は8月頃を予定。他団体王者との統一戦などのビッグマッチが期待されるが、山中は「これからはモチベーションが大事になってくる。一番は統一戦を組んでほしいし、アウェーでもいい。それぐらいの強い思いはある」と決意を示した。

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2016年3月5日のニュース