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「世紀の一戦」公開計量も破格!入場料10倍に高騰

[ 2015年5月3日 05:30 ]

公開計量でにらみ合うメイウェザー(中央左)とパッキャオ(同右)

WBA・WBC・WBO世界ウエルター級王座統一戦 WBA、WBC王者フロイド・メイウェザー―WBO王者マニー・パッキャオ

(5月3日 米ネバダ州ラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナ)
 史上初めて全勝で5階級を制したメイウェザーと6階級制覇王者パッキャオが激突する世界ウエルター級王座統一戦は2日(日本時間3日)に米ラスベガスで行われる。1日(同2日)は試合会場のMGMグランドで前日計量が行われ、メイウェザーはリミットを400グラム下回る66・2キロ、パッキャオは800グラムアンダーの65・8キロで一発パスした。入場有料の計量 会場に1万人以上を集めた「今世紀最大の一戦」が、ついにゴングを迎える。

 計量会場に響き渡る大歓声とブーイング。声援の大きさではパッキャオ陣営が勝った。3月の対戦発表、先月29日の最終会見に続き3度目の顔合わせとなった両雄は、顔を突き合わせてにらみ合い。「俺は20年間、この身をボクシングにささげてきた。準備はできてるぜ」。メイウェザーが自信を示せば、パッキャオは「両方のファンが望んだから実現した対戦。我々には大きな責任がある」と表情を引き締めた。

 1万6000席のうち500枚しか一般販売されなかったチケットは、10日前に発売わずか1分で完売。チケット争奪戦はすさまじく、関係者の間では1万ドル(約120万円)のリングサイド席が2枚で30万ドル(約3600万円)に高騰した。せめて2人の姿を見ようと、入場料10ドル(約1200円)の前日計量会場に詰めかけたファンは1万1500人。その入場券も手に入らなかったファン目当てに、場外では10倍の100ドル(約1万2000円)の値が付けられた。

 メイウェザー側が提示したドーピング検査方法やファイトマネーにパッキャオ陣営が反発し、実現まで6年以上かかった対決。メイウェザー1億2000万ドル(約144億円)、パッキャオ8000万ドル(約96億円)のファイトマネーが保証される「2億ドル(約240億円)マッチ」への注目は増すばかりだ。今週、サンフランシスコで米男子ゴルフのキャデラック・マッチプレー選手権に出場中のマキロイも、リングサイドのチケットを確保。2日の決勝トーナメント1回戦で松山に勝ち、午後もプレーする場合は夕方の飛行機で駆けつける予定という。ゴルフ世界ランク1位の男が「チケットの値段は言えない」と苦笑いする世紀の一戦。直前のオッズは1・57倍―2・75倍(英ウィリアムヒル社)でメイウェザー有利だ。

 ≪WOWOWが生中継≫ WOWOWは今世紀最大の一戦「マニー・パッキャオVSフロイド・メイウェザー」をきょう3日午前10時から、WOWOWプライムで生中継する。現地実況に高柳謙一氏(55)、現地解説には西岡利晃氏(38)を迎え、歴史に刻まれる試合を放送する。

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