石井、ミルコに雪辱ならず　左ハイキックに沈み２回ＴＫＯ●

２Ｒ終了間際、ミルコのハイキックで耳の上を切り、連打を浴びた石井は立ち上がれずＴＫＯ負け

ＩＮＯＫＩ　ＢＯＭ―ＢＡ―ＹＥ２０１４

（12月31日 両国国技館）
　タイトル奪取はならなかった。石井慧（２８＝Ｉ　ＤＡＳＨ　ＲＨＩＮＯ）はＩＧＦ王者ミルコ・クロコップ（４０＝クロアチア）とのタイトル戦で２回ＴＫＯ負け。左ハイキックを受けてふらついたところに左右のパンチを食らい、ラウンド終了のゴングに助けられたかにみえたが、右側頭部からの出血により無念の敗戦となった。

　昨年８月のＩＧＦ２でのリベンジを狙った。序盤は左フックを多用。３分すぎにテークダウンを奪い、左肘の攻撃で相手の顔面を赤く染めた。２回も打撃からテークダウンを狙ったが「ストレートと思ったのがフックだった」と予期せぬ一撃からアッパーをもらい、リズムが狂った。そして終了間際に左ハイキックを被弾。ゴングが鳴ってもコーナーに戻れなかった。

　２戦連続のＴＫＯ負けに「すいません。頑張ったのですが完敗なんで」と言うのが精いっぱい。身重の明日香夫人も会場で声援を送ったが、試合直後は「ケガは大丈夫ですか」と不安な表情だった。今後についてはＭ―１との契約が残っているため、しばらく休養して復帰戦を行う予定だ。