【惜別球人】中日・祖父江大輔 最後まで“らしさ”全開 中日で中継ぎ一筋12年

[ 2025年12月27日 05:30 ]

2025年9月、胴上げしてもらえず戸惑う中日・祖父江大輔(中央)
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 2025年のプロ野球は阪神ソフトバンクがリーグ優勝を飾り、日本シリーズではソフトバンクが5年ぶりの日本一を達成した。年俸の大幅アップを勝ち取った選手がいる一方、今季限りでユニホームを脱いで再出発する選手もいる。チームを去りゆく選手を2回に分けて紹介する「惜別球人」。第2回はセ・リーグ編、中日の祖父江大輔投手。

 9月20日、本拠地バンテリンドームでの引退セレモニー。涙の胴上げはなかった。中日一筋、中継ぎ一筋12年。通算510試合を投げ抜いた祖父江は“らしさ”全開で笑った。

 「泣く準備してきたんですけど、泣く場面がなかった。僕が最初に胴上げしてもらおうと思ったら、みんなが“いや(岡田)俊哉から”って言うから、これは、やられるなと」

 ともに引退セレモニーに臨んだ岡田が胴上げされた直後だった。“次は自分か”。祖父江が足を踏み出した直後、仲間たちは目の前で離散した。取り残されてツッコミを入れる主役に、場内は沸いた。愛されキャラだった。面倒見の良い人柄で誰からも慕われた。「最高の仲間と出会い、僕は幸せ者です」。最高の形で見送られ現役生活に幕を下ろした。

 9月2日、引き際を決めた。球団から構想外と伝えられた。現役続行か、引退か。脳裏に浮かんだ言葉は「最後はドラゴンズで終わりたかった」。今季は自己最少19試合登板だったが、18年から6年連続40試合以上登板し、20年には最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得した。残した足跡は確かなものだった。

 今後は「いろんなことができたらと思っています」。ブルペン陣の支柱としてフル回転してきた右腕は、グラウンドを離れても変わらない。 (湯澤 涼)

 ◇祖父江 大輔(そぶえ・だいすけ)1987年(昭62)8月11日生まれ、愛知県出身の38歳。愛知高―愛知大―トヨタ自動車を経て13年ドラフト5位で中日入団。今年6月11日の楽天戦で史上112人目となる通算500試合登板を達成。1メートル75、75キロ。右投げ左打ち。

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