桑田真澄氏 「10・8」好投を引き出してくれた長嶋さんの言葉と存在「笑顔で“俺たちは勝つよ”って」

[ 2025年11月21日 13:12 ]

<ミスタージャイアンツ長嶋茂雄お別れの会>長嶋茂雄さんの祭壇(撮影・光山 貴大)
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 6月3日に89歳で死去した巨人長嶋茂雄終身名誉監督のお別れの会「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会」が21日、東京ドームで開催された。会に出席した巨人前2軍監督の桑田真澄氏(57)が伝説の「10・8」を振り返った。

 恩師に感謝を伝えた「もう長嶋監督と長くプレーさせていただきました。育てていただいて、ありがとうございましたという気持ちで見ていましたね」。長嶋さんが2度目の監督を務めた93年から01年の9年間を監督選手として過ごした。「本当に太陽のような存在で。勝負の世界ですから我々、マウンド上で、打席で不安と恐怖と戦っているんですけど、やはり後ろにいつも長嶋さんがいて、我々を見守ってくれているということが、どれだけ我々選手にとって強い存在っていいますかね、安心して戦えたんじゃないかなと思うんですよね。本当に偉大な方だと思いますね」と存在感の大きさを実感しながら戦った。

 存在感を最大限に感じたのは94年10月8日、野球史に残る国民的行事「10・8」だった。中日と同率でシーズン最終戦を迎え、勝った方が優勝という一戦だった。「もう本当に我々選手は足、体、手が震えるという、そういう心境だったんですけど、そういう中でも笑顔でね“俺たちは勝つよ”っていう言葉を発せられていた監督がいたのでね、本当に僕たちは勇気をもらって、グラウンドでパフォーマンスを発揮できたんじゃないかなって思います」。桑田氏は7回から3イニングを無失点で終え、胴上げ投手となった。しびれる場面で力を発揮できた背景には長嶋さんの言葉があった。

 恩師から学んだことを胸に、これからも野球に関わっていく。「やはり最高のプレーを披露していくということが大事だと思うんですよね。やはりスポーツ、野球は楽しいんだというね。やっぱりファンのみなさんに楽しんでもらうには、我々現場、選手が楽しくプレーしていないと、ファンのみなさんも楽しめないと思うんですよね。いいプレーを披露する、プロの技を見せる、楽しむということ。それを両立しながら、ファンのみなさんに支えられて野球、スポーツビジネスが発展していくように我々も貢献していきたいなと思います」と誓った。

 長嶋さんは「やはり存在自体が違う」という。「また一つ挙げるとすれば、やはり切り替えの早さですかね。やはり野球は1球1球、結果が出ますので。ストライク、ボール、アウト、セーフ。そういう中で気持ちを切り替えていく早さですかね、すごく僕も勉強になりましたし、どなたも超えられないところじゃないですかね」と存在感だけでなく、競技者として尊敬する部分についても挙げた。

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