掛布雅之氏 長嶋さんからの「掛布ファンだ」に感激した過去「涙を流しましたよね」 素振りのエピソードも

[ 2025年11月21日 12:18 ]

<ミスタージャイアンツ長嶋茂雄お別れの会>参列するクロマティ氏(左)、掛布雅之氏(撮影・光山 貴大)
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 6月3日に89歳で死去した巨人長嶋茂雄終身名誉監督のお別れの会「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会」が21日、東京ドームで開催された。長く阪神の4番として活躍した掛布雅之氏(70)が長嶋さんとの知られざる「素振り」にまつわるエピソードを明かした。

 松井秀喜氏が長嶋さんと素振りで会話をしたエピソードは知られる。掛布氏にも忘れられない思い出があった。

 「僕も一瞬ですけど、電話越しに長嶋さんと素振りで会話をできたっていうのは本当に幸せな時間でしたね。本当、一瞬ですけど、それでいいんだって」

 1982年の出来事だ。不調に陥っていた際にスポーツ紙の記者を通じて、長嶋さんから連絡を受けたという。「掛布に電話をしたいんだと、それで家の方に。僕はそんな振らなかったんですけど、真剣に振ってみろということでですね」。電話つないだまま2、3回、真剣にスイング。電話の向こうからは「それだ、それだ、それでいいんだ。お前はそれでいいんだ」という声が聞こえた。

 長嶋さんの一言で打撃についての迷いが消えた。「ちょっと(状態が)悪かったんですよ。それでなんか気持ちがスッキリしてですね、そのまますーっといってホームランと打点を。27歳の時じゃないかな」。不調から脱し、そのシーズンは打率・325、35本塁打、95打点をマーク、2度目の本塁打王、初の打点王と2冠を獲得した。

 感謝は尽きない。「同じ千葉ということでね、披露宴も出席してくれましたので、スピーチで“お前のホームランに誰にも大きな拍手を送ってる。掛布ファンの一人だ”って言っていただけまして」。尊敬する同郷の先輩はライバル球団の枠を超えて、野球人としてアドバイスをくれた。

 「僕は披露宴の会場で涙を流しましたよね。敵の4番ですからね。それに対して君のホームランを拍手を送ってると言われたらですね。だから長嶋さんって巨人が強くなくてはいけないと思う方だと思うんだけど、いい試合をして、ファンの方に喜んでもらえる野球をやらなきゃダメなんだと。基本的な根底にあるんじゃないですかね。その阪神というライバルチームに、いい野球やってもらわないと困るんだというメッセージでいただきました」と恩人の在りし日の姿を思い出し、笑顔で振り返った。

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