吉田正尚 PS初打席の代打逆転2点打でDS進出に王手 打線の沈黙打ち破り、NYの大声援黙らせる決勝打

[ 2025年10月1日 10:12 ]

ア・リーグワイルドカードシリーズ第1戦   レッドソックス3―1ヤンキース ( 2025年9月30日    ニューヨーク )

7回、逆転の2点打を放ち、一塁上で笑顔を見せるレッドソックス・吉田(AP)
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 レッドソックスの吉田正尚外野手(32)が30日(日本時間10月1日)、敵地でのヤンキースとのワイルドカードシリーズ(WCS)第1戦に代打で出場。決勝の逆転2点打を放ち、3戦2勝の超短期決戦の初戦を制した。あと1勝で4年ぶりのディビジョンシリーズ(DS)進出が決まる。

 吉田は0―1で迎えた7回1死二、三塁、レフスナイダーの代打として登場すると、ヤンキース2番手・ウィーバーの投じた初球、95.9マイル(約154.3キロ)高め直球を強振。打球は鋭く二遊間を破り、中前に達する2点適時打となった。卓越した集中力とバットコントロールで試合をひっくり返した吉田。敵地のファンのため息が渦巻く中、一塁上で白い歯を見せた。

 重苦しい雰囲気を一振りで打ち破った。打線はリーグトップの19勝を挙げたヤンキースの左腕・フリードに対して7回途中まで無得点。しかしフリードが降板した直後に流れが変わった。7回1死、8番・ラファエラが11球粘った末に四球で出塁すると、次打者・ソガードが右越え二塁打で好機を拡大。逆転の絶好機に、左腕が先発のためスタメンから外れていた吉田に出番が巡ってきた。

 吉田と並ぶ勝利の立役者は先発のクロシェットだった。リーグ2位タイの17勝、同3位の防御率2・59を記録した左腕は2回にボルピにソロ本塁打を浴び、先制点を失ったが、威力ある直球を軸に、抜群の制球力で回を重ね、打線の援護を待った。吉田の逆転打以降もヤンキース打線を封じ、7回2/3を4安打1失点の好投で見せた。117球の熱投を終えると、敵地の大ブーイングを受けながら、胸を張ってベンチへと向かった。

 7回2死一塁からは防御率1・17、32セーブの絶対的守護神・チャプマンが登板。9回は無死満塁のピンチをつくったが、回またぎで最後まで投げきり、勝利をつかんだ。

 吉田は右肩の故障で出遅れた今季は7月に今季初出場もなかなか調子が上がらず苦しんだ。それでも9月に月間打率・333と復調。レギュラーシーズン最終戦となった28日(同29日)のタイガース戦の初回2死、甘く入った変化球を右翼席へ運び4試合ぶりの4号ソロを放ち、自身初のPSに向けて確実に状態を上げていた。

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