阪神・大山悠輔 今季3度目の零敗阻止弾で通算150号 甲子園通算65本塁打で藤田平を超え歴代8位に

[ 2025年9月28日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神3-5中日 ( 2025年9月27日    甲子園 )

<神・中24>7回、150号となる3点本塁打を放ち記念パネルをかざす大山(撮影・後藤 正志)
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 阪神・大山悠輔内野手(30)が27日、中日戦(甲子園)の7回2死一、二塁で右翼ポール際へ13号3ランを放った。0―4から一時1点差に詰め寄る意地の一発は、プロ9年目で通算150号となるメモリアルアーチ。今季3度目の「零敗阻止弾」で一矢報いた。甲子園では通算65本塁打となり、2リーグ制以降では藤田平を超えて歴代8位に躍り出た。

 さわやかな秋風と黄色い大声援に乗り、大山の砲弾は右翼ポール際へと着弾した。何度も見た左方向への強烈な弾道とは異なる、右への技ありの一撃。0―4の7回2死一、二塁で、2番手・藤嶋の代わりばなを捉えた。カウント2―2からの140キロ外角低め直球に反応。反撃の13号3ランに、聖地のよどんだ空気は一変した。

 「それまでのアプローチの仕方だったり、いろいろ自分で考えながらやっている。しっかりと準備したものが出たので、良かった」

 生還を果たすと「150」が刻まれたメモリアルボードを渡された。高々と掲げ、ヘルメットを取って一礼。万雷の拍手を全身に浴びた瞬間、ほんの少しだけ表情を緩ませた。

 「凄くうれしいし、ありがたい。また次からも一本一本、増やしていけるようにやっていきたいと思う」

 プロ9年目の今季は、節目が続く。4月26日の巨人戦では通算1000試合出場を果たし、7月21日の同戦では通算1000安打を達成した。シーズン最終盤に訪れた、3度目のメモリアル。覇権奪回を彩る記録の数々も、勝利で飾ったのは1000試合出場の日のみ。「(記録も)勝ってこそ。そこは悔しい」という言葉も、チームの勝利を第一に考える主砲の本心と言っていい。

 チーム唯一の得点を生む一発で、今季8度目の零敗は回避した。大山のホームランが零敗を阻止するのは、8月3日のヤクルト戦、今月20日DeNA戦に次ぐシーズン3度目だ。このまま「零敗7度」で143試合を完走すれば、00年以降では03年に並ぶ最少記録となる。5番が示し続ける不屈の魂。先に待つ短期決戦でも、一気に流れを変える弾道に変わり得る。

 「CSはシーズンと違う戦い方になる。個人の準備もそうだが、チームとしての準備も必要。(レギュラーシーズンは)あと2試合しかない。大事に準備したい」

 淡々と決意をつむぎ、クラブハウスへと引き揚げた。個人記録に一切関心を示さない男は、早くも日本一へつながる一打だけを見据えている。 (八木 勇磨)

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