ロッテ・河村 今季2勝目!同じ年&北海道出身の日本ハム・伊藤と投げ合い圧巻7回2安打零封

[ 2025年9月23日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ2―0日本ハム ( 2025年9月22日    エスコンF )

<日・ロ>7回、石井を三振に仕留めた河村(撮影・高橋 茂夫)
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 ロッテの河村説人投手(28)が22日、日本ハム戦に先発して自己最長の7回を2安打無失点の快投で今季2勝目を挙げた。逆転優勝へ1敗もできない新庄ハムの連勝を2で止めた。舞台の敵地エスコンフィールドから約2・5キロと近い星槎道都大出身。中4日で臨んだ同じ北海道出身で同学年の右腕・伊藤大海投手(28)との5年ぶりの投げ合いを制し、敗れれば今季最下位が決まる一戦で北海道でのプロ初勝利を飾った。

 ただ淡々と、ひたすらクールに。ご当地エスコンフィールドのマウンドで、河村は108球を投げ抜いた。1メートル92の長身から角度ある直球を軸にスライダー、カーブ、フォークを交えた。投げ合った同じ道産子右腕の伊藤を内容で圧倒した。

 「日本を代表する投手(の伊藤)が中4日で来たので、胸を借りるつもりで精いっぱい投げた」。言葉は謙虚でも胸の奥には燃えるものもあった。北海道むかわ町出身。亜大を中退し、地元に戻って星槎道都大で1年生からやり直した。その道は駒大を中退し、苫小牧駒大に再入学した伊藤と重なる。生まれ(97年)も学年も同じ。大学3年時に大学日本代表候補合宿で同部屋となり「凄く影響を受けた」と振り返る。

 その伊藤が2回に2失点する一方、河村は5回2死まで無安打投球。先頭・郡司に中前打された7回は後続を3者三振に仕留め、右拳を握りしめた。「ランナーを出して“やばい”と思ったけど、自分の実力以上の球が行った」。三塁を踏まさず、7回2安打2四球無失点。意地が生んだ魂の投球だった。

 ドラフト1位の伊藤の活躍を横目に、同4位の河村は苦難の道を歩んだ。21年に4勝を挙げたが、翌22年に右肘手術。伊藤が侍ジャパンで世界一に輝いた23年オフ、戦力外となり育成で再契約し、支配下契約に戻ったのは昨年7月だった。3年ぶりの1軍復帰登板となった8月14日の日本ハム戦は、地元で関係者を招きながら4回途中5失点KO。雪辱の今季2勝目に「やり返そうと思っていた。前回のトラウマも払拭できた」と笑った。

 伊藤と投げ合うのは引き分けだった20年10月の大学野球北海道地区王座決定戦以来。5年ぶりの対戦でつかんだ勝利には、河村の苦難の日々が凝縮されていた。(秋村 誠人)

 ◇河村 説人(かわむら・ときと)1997年(平9)6月18日生まれ、北海道出身の28歳。白樺学園から亜大に進学するも、1年で退学して星槎道都大に再入学。20年ドラフト4位でロッテ入団。21年は球団新人では65年ぶりのデビュー4連勝をマークした。右肘手術後の23年オフに育成選手となり、24年7月に再び支配下登録。1メートル92、87キロ。右投げ右打ち。

 ▽河村と伊藤の大学時代の対戦 20年10月12日、コロナ下での明治神宮大会中止に伴い、北海道地区代表決定戦に代えて開催された大学野球北海道地区王座決定戦の先発で投げ合った。苫小牧駒大・伊藤は「7番・投手」で5回5安打2失点。対する星槎道都大・河村は7回3安打2失点だった。ドラフト候補右腕の投げ合いはともに最速150キロで10奪三振と譲らず。試合は3―3で引き分けに終わった。

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