ヤクルト・村上“一人バックスクリーン3発” 22年“村神様”超え本塁打ペースも「人間の村上宗隆です」

[ 2025年8月31日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―4広島 ( 2025年8月30日    神宮 )

<ヤ・広>2回、ソロを放った村上はゴールドリボンをアピールする(撮影・尾崎 有希)
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 2リーグ制以降ではプロ野球初の“一人バックスクリーン3発”が生まれた。ヤクルト村上宗隆内野手(25)が30日の広島戦で3年ぶり2度目の1試合3発を放った。3回に推定135メートル弾の決勝2ランなど前日から3打席連発。1打席を挟み、8回にも三たび打ち込んだ。8月は月間12発の量産で今季は出場30試合で14発。本塁打率、ペースとも自己最多56発で3冠王に輝いた22年を凌駕(りょうが)した。

 とても人間業とは思えない。「村神様」が神宮に降臨した衝撃の3発。ヒーローインタビューで山野から「神様だと思った」と称えられ、アナウンサーには「神様です!」とあおられても、本人の答えは「人間の村上宗隆です、はい」だった。場内は大爆笑。たとえ人間だとしても、こんな芸当ができるのは世界広しといえども村上一人しかいない。

 「タイミングがうまく取れるようになってきた。いいスイングで打てている」。推定飛距離130、135、135メートル。驚愕(きょうがく)と衝撃で神宮が揺れた。3本全てバックスクリーンへ。2本目はスコアボード手前の塀を越えた。2回の12号ソロ、3回2死での13号2ランで前夜から3打席連発。5回の一ゴロを挟み、締めは8回1死で三たび中堅に運んだ。

 85年4月17日の阪神―巨人戦(甲子園)ではバース、掛布、岡田がバックスクリーン3連発。村上の「一人バックスクリーン3発」も新たな伝説だ。「どこに飛んでも本塁打。柵を越えればいい」。8月12本目で1試合3発は22年7月31日阪神戦以来、2度目。56発で3冠王に輝いた同年の本塁打率8・70に対して、30試合で14発の今季は同8・00と当時を凌駕。村上は自らを超えようとしている。

 「今日は小児がん(支援の)ナイター。その子たちに夢と希望、元気を与えられるようにと臨んだ。僕も凄く刺激になる」

 「ゴールドリボンナイター」として開催され、11歳の時に非ホジキンリンパ腫を発病した福沢尚翔さん(12)が始球式に登場。「23年WBCを見て一番好きになった選手」という村上と同じ背番号55のユニホームを着てボールを投げた。主砲はその姿を「見ていました」と目に焼き付けて3発4打点。試合ではゴールドのリストバンドを着用し、3本全てでテレビカメラに向かって「打ったよ」とリストバンドを指さした。

 「こうして野球ができるのを感謝しないと。僕自身も刺激を与えられるよう頑張りたい」。負ければ優勝の可能性が完全消滅する一戦で3連敗から脱出にも導いた。来季の大リーグ移籍を前にメジャー5球団のスカウトが視察。残り29試合、村神様の猛打はまだ終わらない。(鈴木 勝巳)

 ≪本塁打率8.00≫村上(ヤ)が1試合3本塁打。本塁打率は8.00で自己最多の56本塁打をマークした22年の8.70よりもいい。30試合で14本塁打をシーズンに換算すると143試合で66本塁打となり、プロ野球記録の13年バレンティンの60本を上回っている。

 ▼ヤクルト・高津監督 いやあ、凄いね。(一人でバックスクリーン3発は)ないんじゃない?調べてください(笑い)。打撃の内容は(22年の)3冠王の時の方が凄かったけど、雰囲気は出てきたと思う。

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