【甲子園】沖縄尚学「猛虎魂」で日本一へ 阪神ゆかりの宜野座恵夢、田中彪斗が決意表明

[ 2025年8月23日 05:00 ]

ウオーミングアップする沖縄尚学ナイン(撮影・亀井 直樹)
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 第107回全国高校野球選手権大会は、きょう23日午前10時に甲子園球場で決勝を迎える。決勝初進出の沖縄尚学(沖縄)は22日、大阪府豊中市の球場で最終調整。2010年興南以来15年ぶりの県勢日本一を目指す同校は、阪神タイガースと縁のある選手が躍進を支えてきた。セ・リーグを独走する猛虎よりひと足早く聖地で胴上げすべく、中軸を担う宜野座恵夢(えいむ)捕手と三塁コーチの田中彪斗(あやと)内野手(ともに3年)が、日大三(西東京)との頂上決戦へ決意表明した。

 「猛虎魂」が沖縄尚学を日本一に導こうとしている。阪神にゆかりのある2選手が、ともに頂点を見据えた。

 正捕手の宜野座は、阪神の春季キャンプ地である沖縄・宜野座村で育った。自宅は宜野座村野球場(現バイトするならエントリー宜野座スタジアム)から自転車で約10分の距離にあり、「プロ野球は小さい頃から阪神しか見てこなかった」という生粋の虎党だ。2月になると「宜野座」で阪神の練習を見てきた「宜野座」が、今大会チーム最多の8安打、5打点をマーク。好調さを買われ、初戦7番だった打順は、準決勝では4番に昇格した。

 この活躍が阪神の選手にまで届いた。沖縄尚学の決勝進出を受けて、梅野が自身のインスタグラムで「宜野座くんすごっ」と投稿したのだ。小学生の頃には野球教室で梅野から指導も受けた宜野座は「自分のことを知ってくださっていることが一番うれしい」と興奮を隠さない。大会期間中も阪神の勝敗チェックを欠かさず「リアクションしてくださったということは期待されているのかなと思う。決勝戦でも、いい結果を見ていただけたらうれしい」と士気を高めた。

 加えて、チームには阪神・田中秀太内野守備走塁コーチの次男がいる。背番号15の田中彪斗は、父と同じ三塁コーチ。「甲子園はグラウンドが広く見えるんです」。今は阪神が東京遠征中のため、父は決勝を現地観戦できないものの、山梨学院(山梨)との準決勝などはアルプス席まで応援に駆けつけてくれた。そんな父へ“お願い”がある。「阪神の優勝旅行に連れて行ってほしい」。日本一に立ち、「父子アベック優勝」で、自身の優勝祝いも兼ねた海外旅行にするつもりだ。

 主力から裏方役まで一丸で決勝まで進み、比嘉公也監督は「重圧も抜けて、ここに来て一番いい状態です」と手応えを明かす。阪神・藤川監督よりもひと足お先に、沖縄の虎党球児が甲子園で歓喜の瞬間を迎えようとしている。 (河合 洋介)

 ○…沖縄尚学のエース・末吉良丞(2年)は、ランニング中心にノースロー調整した。最速150キロを誇る左腕は「かなり疲れているけど、全員で気持ちを奮い立たせている」と決意を語った。準決勝の山梨学院戦では先発して6回途中4失点で降板したが、味方打線が逆転勝ち。背番号10の同級生右腕・新垣有絃(ゆいと=2年)の好救援にも救われた。末吉は「最後も2人で投げきって、勝ちにつなげられたら」と頂点を見据えた。

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