ソフトバンク・野村勇 自己最多11号「今までを超えただけ」王球団会長も絶賛ふくらはぎが原動力

[ 2025年8月17日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―7ロッテ ( 2025年8月16日    みずほペイペイD )

<ソ・ロ>8回、ソロを放つ野村(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは序盤の失点が響き、本拠地連勝は13で止まった。ただ、「2番・遊撃」で出場した野村勇内野手(28)が6点差の8回、1年目の2022年に放った自己記録を更新する11号ソロを放ち、プロ初となる3試合連続マルチ安打。小久保裕紀監督(53)も絶賛する一発だった。山川穂高内野手(33)も2試合連続19号ソロと、打線は上向きだ。最短の優勝マジック点灯は20日でM27となった。 

野村が野村を超える打球は、右中間のホームランテラス席まで伸びた。ルーキーだった22年の10本を超える11号が、ついに出た。

 「追い込まれてからのアウトローだったけどしっかり振れました。いい感じで。今までを超すことができたけど超えただけです」
 1―7の8回先頭、4打席目だ。カウント1―2から小島の4球目スライダーを振り抜いた。6日ロッテ戦以来8試合ぶりの一発は2試合連続の打点。3回2死では三遊間への深い打球を放つと、快足を生かし内野安打とした。9回2死三塁では益田の前に最終打者として空振り三振に倒れたが、2安打1打点で自身初の3試合連続マルチ安打。「状態がいいわけじゃないけど、1本打てている。去年なら完璧に駄目だった。スタイルを変えないことを意識して成長はできている」と4年目の手応えもある。

 遊撃の守備でも美技で魅せた。4回無死一塁では三遊間に飛んだ高部の強烈なゴロを横っ飛びし、二塁に送球してアウト。乱調だった有原も拍手し、そのプレーに感謝した。

 1メートル74、82キロと球界では小柄な部類に入るが、走攻守においてハイスペック。原動力は下半身にある。入団2年目の宮崎キャンプ中に宿舎で居合わせた王貞治球団会長から、隆起したふくらはぎを見て言われた。「君のこれは太腿かね?いやー、素晴らしい」。プロ野球で生き抜く上での自信になった。

 1年目に球団新人最多タイの10本塁打を放ち、10盗塁。ただ、期待された2年目は3本塁打、1盗塁。昨季は38試合で0本塁打、打点1、4盗塁だった。今季は主力として定着し11本塁打、14盗塁だ。「身体能力が高いのは(自分で)知っている。ただ、野球が下手だし、レギュラーでもない」。面倒くさがり屋が休養日に本拠地でウエートトレを行い、野球ノートを見返すなど変化が実を結びつつある。

 チームは89年の福岡移転後最多だった本拠地連勝が13で止まった。ただ、野村の勢いは止まらない。小久保監督も「あんなアウトコースの難しいボールをね」と手放しで称えた。故障の今宮、栗原の復帰は秒読み。守備位置が重なる背番号99は慢心はない。「まだ、フルメンバーじゃないし、そこで打てるか。ここからが勝負」。簡単に仕事場を譲るつもりはない。(井上 満夫)

「ソフトバンク」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年8月17日のニュース