【甲子園】関東第一・坂本が6安打完投!「最後まで行かせてください」監督に志願し6回以降無安打投球

[ 2025年8月14日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権第8日・2回戦   関東第一6―1中越 ( 2025年8月13日    甲子園 )

<関東第一・中越>力投する関東第一・坂本(撮影・大森 寛明)
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 左手を力強く握って吠えた。初回に暴投で許した1失点だけで133球を完投。関東第一の坂本慎太郎(3年)は安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 「序盤は冷静さを欠いたが、中盤以降は自分の投球ができて良かった」

 5回までは毎回の被安打6。米沢貴光監督から「6回までかもしれない」と言われ「最後まで行かせてください」と志願し、6回以降は直球と得意のカーブで緩急を操って無安打に封じた。東東京大会の背番号「8」から「1」に変わり、「みんなを代表している。マウンドは絶対に譲らない」と奮い立った。

 昨夏決勝で敗れた京都国際が直前の第1試合で快勝。延長10回に最後の打者として空振り三振を奪われた同じ左腕の西村に対抗するように一人で投げ切った。「西村がいい投球をしていたので、それに自分も応えないと…と思った。刺激になった」。再戦があるなら準々決勝以降。「投げ勝ちたい」と闘志を燃やした。

 甲子園出場を決めた3日後の7月31日に両親の墓を訪れ、無言でじっと手を合わせた。小学4年で母、昨年12月10日に父を亡くし、現在はともに観戦した姉・良子さんと兄・龍馬さんに支えられる。自宅の仏壇には東東京大会で放った2本の本塁打ボールを両親それぞれに渡し、思いを込めた。1年前は届かなかった日本一へ好発進。「昨年の忘れ物を取りに帰る」。雪辱と感謝の夏が始まった。(小林 伊織)

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