無名の存在から球宴へ ソフトバンク・野村勇のパワーに注目

[ 2025年7月23日 08:00 ]

ソフトバンク・野村勇
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 球宴取材にまた一つ、楽しみが増えた。きょう23日は京セラドーム、あす24日は横浜スタジアムで行われるオールスター。12球団の精鋭が集まる夢舞台に、急きょソフトバンク・野村勇内野手(28)が補充選手として出場が決まった。

 野球選手としては大きくない1メートル74、82キロというサイズながら、持ち味は長打力。三遊間深くからでも低いノーバウンド送球ができる強肩も魅力だ。今季はここまで72試合に出場し、打率・264、9本塁打、22打点、10盗塁をマーク。鮮烈なデビューを飾った1年目の成績を上回ることは確実と言っていい。

 拓大野球部出身の記者の1年下に野村がいた。西武・岸ら実力者が鳴り物入りで入部してきた学年。当時、東都1部ということもあったが、多くの部員がいる中で決して目立つ存在ではなかった。1年生が次々とリーグ戦デビューをしていく中で、一緒に神宮球場のスタンドで応援もした。

 野村が頭角を現した頃には2部降格となり、舞台は神宮ではなくなっていた。大学のグラウンドや球場を転々とするリーグ戦で、注目度も低い中でプレー。それでも、4年時の春季リーグ戦12試合で9盗塁、リーグトップタイの3本塁打と猛アピール。高校時代も甲子園出場はなく、全国的には無名の存在ながら、社会人野球の強豪・NTT西日本入りした。都市対抗野球出場も経験し、25歳でプロの道に進んだ。

 1年目に10本塁打を放つなど活躍。だが、その後は度重なる故障に悩まされた。毎年、キャンプ地の宮崎で顔を合わせていたが「今年やらないと」と口にするのは危機感だった。今年は、見事にチャンスをつかみ、キャリアハイに迫る成績。「体バキバキですけど、良い疲れ」と充実感が漂っていた。

 大学当時から、飛ばないとされる合竹バットでも軽々と柵越えを放っていた。高い身体能力を誇り、見た目の想像を上回るパワーを見せる背番号99に、超満員の球場で一発を期待したい。普段は巨人担当だが、球宴取材は12球団の境目がない絶好の機会。大活躍の記事を書けることを楽しみに、夢舞台を見守りたい。(記者コラム・小野寺 大) 

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