鉄壁のブルペン陣を支える阪神・及川 憧れの岩崎の背中を追いかけ、さらに進化

[ 2025年7月22日 08:00 ]

阪神の及川(撮影・北條 貴史)
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 先輩の奮闘する姿を見て、また一段と責任感と自覚が強まった。阪神の及川はここまでキャリアハイの41試合に登板し、防御率0・91。数字が示す通り、鉄壁のブルペン陣を支えている。

 今でも心に深く刻まれている試合がある。6月15日の楽天戦(楽天モバイル)で9回から岩崎が登板。試合は延長の末に惜しくも敗れたが、中継ぎ時代の19年9月10日ヤクルト戦以来6年ぶりに2イニングを投げ、無失点に抑えて貫禄を示した。

 ファンの間でも衝撃が走った、ブルペン陣のリーダーを担うベテラン左腕の回またぎでの起用。2番手として2回無失点と役目を果たし、ベンチで見守っていた及川にとっても驚きの光景だった。

 「自分もまさか(回を)またぐとは思わなくて。1イニング投げ終わってから、“ナイスピッチング”って言って、じゃあ次の回も投げていたので…やば!みたいに思ったんですけど」

 5連敗の中で迎えた一戦。何が何でも負の連鎖を断ち切るべく、藤川監督も必死だった。当時は頭部に死球を受け、勝ちパターンを担う石井は離脱中。そこで実績ある投手に回またぎさせることを決断した。

 最年長の岩崎を中心に一致団結する中継ぎ陣。当時は苦しいブルペン状況だったとはいえ、その姿を見て「本来ならば、そういうイニングまたぎとかもしないような選手だと思うので。しっかりと受け止めて、もっと頑張らないといけないというのはあります」と強い決意をにじませた。

 今季は目標としていた開幕1軍スタートを決め、中継ぎ陣の大事な1ピースとしてフル回転する高卒6年目左腕。憧れの背番号13の背中を追いかけ、きっとさらに強くなる。(記者コラム・山手 あかり)

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