【虎番リポート】 頭脳派右腕 阪神・石井大智 110戦連続被本塁打「0」の理由とは

[ 2025年7月18日 05:15 ]

<神・中 雨天中止> キャッチボールする石井 (撮影・須田 麻祐子)
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 首位をひた走る猛虎には、絶対的リリーバー・石井がいる。目下、29試合連続無失点を継続中。だが、それだけではない。右腕にはもう一つ「0」を続ける記録がある。23年7月13日のDeNA戦、牧に打たれたのを最後に、98回2/3イニング連続で「被弾0」なのだ。

 「いつかは打たれますけど。結果として0が続いているのはいいこと」

 二つの「0」は、二つの理由によって生み出されている。一つ目は筋肉や骨格など体の構造を学び直したことにより、最大限のパフォーマンスを引き出せているからだ。映像による動作解析のほか、昨季終了後にキックボクシング、ボルダリングといった異種競技にも挑戦し、従来とは異なる角度から体の使い方を学んできた。自分の体のタイプや、力の入りやすい重心位置などを熟知できた。

 「その日の状態の違いはあれど、良いパフォーマンスを出せる確率は高いのかなと思います」

 二つ目は、体の構造への理解度を深めたことで手にした「分析力」だ。体の仕組みについて勉強を重ねた結果、自身だけでなく、相手の体の動きまでも分析できるようになった。「状態が良いんだろうな、悪いんだろうなというのは、スイングから見えてきますね」。ブルペンでの待機中、相手チームの打者のスイングに目を凝らし、自分の球種と照らし合わす。「この球なら打たれるリスクは低そう」という“予習”をする。あとはマウンドで実践するだけだ。

 「体の勉強をしていて、一番役立っているのはそこ。相手の調子が頭に入っていて、リスクマネジメントができた上でマウンドに行ける」

 6月6日オリックス戦で打球を頭部に受け、1週間、「体を動かせなかった」という。それでも復帰後にブランクを感じさせなかったのは、自身の体を知り尽くしていたからこそ。頭脳派右腕はここからも、「無失点&被弾0」を続けていく。(松本 航亮)

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