日本ハム・北山 ノーノーあと2人9回1失点完投 9回被弾に新庄監督も悔しい「いってほしかったね」

[ 2025年6月20日 06:00 ]

交流戦   日本ハム4―1巨人 ( 2025年6月19日    東京D )

<巨・日>笑顔の北山(右)と清宮幸(撮影・五島 佑一郎)
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 日本ハム・北山亘基投手(26)が、19日の巨人戦で9回1死まで無安打投球を見せるなど、1安打1失点完投勝利をマークした。無安打無得点試合の快挙は逃したが、ソロ本塁打による失点のみで122球を投げ抜いて5勝目。防御率1.15はリーグトップに立った。4年目右腕の快投でチームは3カード連続の勝ち越し。貯金は今季最多タイの12となった。

 嫌な音が響いた。北山は白球の行方を追いかけた。右翼スタンドに飛び込むのを確認すると、思わず苦笑いした。快挙まであとアウト2つと迫った9回1死から大城卓にソロを被弾。それでも切り替え1安打で今季2度目の完投勝利を挙げた。

 「大城選手にいいバッティングをされて凄く悔しい。今日は悔しくて眠れないかもしれない」

 最速155キロの直球を軸に7回2死まで完全投球。泉口に四球を与えたが、続く4番・吉川は右飛に封じ込めた。9回。新庄監督は、ベンチから身を乗り出すように見守ったが「オーマイガー!あ~、いってほしかったね。悔しい!」と、素直な思いを吐露した。

 新庄監督が就任1年目の22年。開幕投手に指名したのが京産大からドラフト8位で入団したルーキーの北山だった。2月の沖縄・国頭2軍キャンプ。北山が投じる剛速球に確信した。当時は伊藤ら実力者を開幕投手から外したことで叩かれもしたが「まあ、俺が見る目あったというね。ははは」と笑った。

 1年目に開幕投手&クローザーを務め、2年目途中には先発転向。3年目は夏場に「左第3中足骨疲労骨折」で離脱したが、昨秋には侍ジャパンにも選出された。新庄監督が多くの経験をさせてくれただけに「達成したかったが、慢心するなというメッセージと捉えて貪欲にやっていきたい」と切り替えた。

 名前の「亘基」を分解すると、「一日一基」となる。北山の祖父が「一日一日、基本を大事にしてほしい」という思いを込めて名付けたもの。プロ入り後も基本を大事にし、コツコツと努力を重ねてきた右腕は「いつかリベンジしたい」と雪辱を誓った。3カード連続の勝ち越しで、貯金も再び今季最多12で首位を堅守。新庄監督が手塩にかけて育ててきた選手たちの活躍で、交流戦優勝の望みをつないだ。(清藤 駿太)

 ≪9回に本塁打のみは西口以来≫北山(日)が9回1死から大城卓(巨)にソロ本塁打を浴びノーヒットノーランを逃した。9回の本塁打のみの1安打完投勝利は05年5月13日巨人戦の西口文也(西)以来20年ぶり2人目だ。日本ハムで本塁打のみの1安打完投勝利は69年4月26日近鉄戦の高橋善正(4回=小川亨)、85年5月15日ロッテ戦の柴田保光(5回=山本功児)に次いで40年ぶり3人目。高橋は71年に完全試合、柴田は90年にノーヒットノーランを、のちに達成しているが北山も続くことはできるか。なお、新庄監督は阪神時代の98年7月15日ヤクルト戦で伊藤智仁から3回にチーム唯一の安打となる本塁打を放ちノーヒットノーランを阻止している。

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