オリックス・寺西 G斬りプロ初勝利 松井秀喜氏と同じ小中高出身 かつての在籍チームからパ新人最速星

[ 2025年6月14日 05:45 ]

交流戦   オリックス7―3巨人 ( 2025年6月13日    京セラD )

<オ・巨>プロ初勝利を挙げた寺西(撮影・後藤 大輝)
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 オリックスのドラフト2位・寺西成騎投手(22)が13日、巨人戦(京セラドーム)でパ・リーグ新人では最速でプロ初勝利をつかんだ。プロ2試合目、本拠地では初登板で自己最長5回4安打1失点の力投。チームは昨季からの巨人戦連勝を初の4連勝へと伸ばし、リーグ2位にも浮上した。

 寺西の頭の中は、真っ白になっていた。初登板だった5月15日の日本ハム戦で初回から無死一、二塁を背負い、この日も初回から無死満塁。「またか…」。それでも新人右腕は折れることなく、勇敢に巨人打線へと立ち向かった。

 「もう何も考えず、要求通りに投げるだけでした。本来の姿を取り戻そうと、腕を振って投げた」

 丸の遊ゴロ併殺打の間に先制点を失うものの、終わってみれば失点はこの回のみ。2、3回も得点圏に走者を背負いながら、粘り続けた。2回1死三塁では甲斐をフォークで初の空振り三振に。他にもカーブ、スライダーなど変化球を効果的に交えた。逆転してもらった直後の4、5回は3者凡退に封じ、パ新人最速での白星をつかみ取った。

 「回を追うごとに、投げたいところに投げられた」

 父・誠一さん(58)が高校教員でバスケットボールを教えていたこともあり、バスケに興じた幼少期。3学年上の兄・建さん(25)の影響で小学3年で白球のとりことなり、星稜で16年夏の甲子園に出場した兄の背中をどこまでも追い続けた。

 「石川県で言ったら、星稜はトップレベル。ずっと格好いいなと思っていた。兄が星稜と決まってからは、僕も行きたいなと」

 この日は毎年恒例イベント「大阪代表バファローズ高校(3年連続4回目)」と銘打たれたシリーズの初戦だった。石川県根上町(現能美市)出身で、小中高と松井秀喜氏の後輩という経歴を持つ22歳右腕が、松井氏がかつて在籍した巨人相手に堂々たる投球。本拠地デビュー戦で待望の初勝利を挙げた。「凄くうれしい」と頬を緩ませた。チームの今季30勝目、そして2位浮上に大きく貢献。ウイニングボールを現地観戦の母・智江さん(52)に手渡し、「またアピールして2勝目をつかめるように」とプロの第一歩を力強く踏み出した。(阪井 日向)

 ◇寺西 成騎(てらにし・なるき)2002年(平14)10月18日生まれ、石川県出身の22歳。星稜で3年夏の交流試合を含め甲子園に4度出場し、2年夏は1学年上の奥川(ヤクルト)とともに準優勝。日体大ではリーグ戦初登板の3年春に5勝0敗でMVP。首都大学リーグ通算9勝4敗。24年ドラフト2位でオリックス入り。1メートル86、85キロ。右投げ右打ち。

 ≪G戦3戦連続でプロ初勝利投手が誕生≫

 ○…オリックスは巨人に対し、昨季から4連勝となった。昨季は2回戦で高卒2年目の斎藤、3回戦で高卒5年目の佐藤がプロ初勝利。この日の寺西を含め、巨人戦では2年にまたがり3試合連続でプロ初勝利投手が誕生している。

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