大谷の同僚・金慧成の古巣が勝率2割台の最下位 ベテランの意地と元阪神の助っ投加入で浮上目指す

[ 2025年6月3日 11:00 ]

 KBO再復帰初登板で初勝利を挙げた元阪神アルカンタラ(キウムヒーローズ提供)
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 【室井昌也コラム 月に2回は韓情移入】今季、韓国KBOリーグからメジャーリーグ入りしたドジャース・金慧成(キム・ヘソン=26)の古巣が低迷している。

 金慧成の前所属球団キウムヒーローズは現在最下位(全10球団)。23、24年も10位だったが、今季は勝率・267と例年より大きく出遅れている。

 勝てない理由の一つが戦力不足だ。キウムは実績のある選手の獲得に多額の資金を投入することはほとんどない。親会社が球団を保有する他球団と異なり、スポンサー企業からの命名権料で運営する方式を採用しているからだ。

 「キウム」という名称は命名権を取得した大手ネット証券会社「キウム証券」による。球団は若手選手の育成、成長をチーム作りの基本方針としている。

 そんな中でキウムは金慧成、昨季キウムからジャイアンツにポスティングシステムで移籍した李政厚(イ・ジョンフ=26)ら優れた選手を輩出。2人がシーズン通して出場した22年には韓国シリーズに進出している。

 また21年にメジャー入りし、右肩手術からの復帰を目指す金ハソン(レイズ=29)もキウムの出身。現在のキウムは金慧成ら20代の中、後半の主力だった選手をメジャー移籍、さらに軍入隊で欠いた状態だ。

 キウムは先月下旬まで10連敗。連敗中のキウムは試合中盤まで優勢な展開も、リードを守れず敗れるというゲームが続いた。弱いチームに漂いがちな諦めムードはなく、選手からはもどかしさが感じられた。

 連敗中、試合前のグラウンドには10年以上のキャリアのある選手、30代後半の野手数人が全体練習の前から集まっていた。コーチの姿はなく、指導者の肩書があるのは選手兼コーチの李容圭(イ・ヨンギュ=39)のみ。自発的な早出練習だ。

 外野手の李炯宗(イ・ヒョンジョン=35)は一塁守備の練習をしていた。ノックバットは同僚の選手たちが交代で握った。「どんな状況でも試合に出られるようにという準備です。LG(22年まで在籍)では5試合ほど一塁を守ったことがあるし、2軍でもやったことがあるんです」。

 キウムは5月31日に1―0で勝って連敗を脱出。翌6月1日も同じスコアで勝利し、4月27日以来の連勝となった。相手チームを6回無失点に抑えたのはかつて阪神に在籍したラウル・アルカンタラ(32)。KBO再復帰初登板で初勝利を挙げた。

 キウムは外国人選手枠3人のうち野手2人、投手1人から方針転換。4勝のケニー・ローゼンバーグ(29)と新加入のアルカンタラの外国人2投手体制へと切り替えた。首位とのゲーム差20・5のキウムが、シーズン中盤からの巻き返しを目指す。

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