ZOZOマリン、移転 GLAY聖地の幕張メッセ駐車場へ ロッテ本拠が建て替え…老築化&雨漏り指摘

[ 2025年5月12日 04:45 ]

ZOZOマリンスタジアム全景

 プロ野球・ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区)を、球場を所有する市と土地を所有する千葉県が、移転、建て替える方向で検討していることが11日、分かった。

 移転先となるのは、現球場から数百メートル離れた幕張メッセ駐車場。ロッテの親会社・ロッテホールディングスの関係者も「幕張新都心が移転先の候補に挙がっていると聞いています」と認めた。同所は1999年にロックバンド「GLAY」が日本音楽史上最大の20万人を集めた伝説の幕張ライブが行われた場所。GLAYファンにとっての聖地は、ロッテファンにとっても新たな聖地となりそうだ。

 ロッテの元関係者は「5、6年ほど前から幕張メッセの駐車場が候補に挙がっていた」という。現球場は90年に整備され、92年からロッテが本拠地として利用。開場から30年以上たった今では老朽化や雨漏りなどが指摘されている。2023年には市による球場の在り方を検討する調査が実施。建て替えも想定した概算事業費の試算などがされ、昨年末までに基本構想が策定される予定だったが、建設資材の高騰などを理由に延期されていた。この調査では、基本構想から完成までに約10年かかるとしていた。

 プロ野球関係者によると、市が目指すのは日本ハムの本拠地・エスコンフィールド(北海道北広島市)をモデルにした「ボールパーク化」。現球場は最寄りのJR海浜幕張駅から徒歩15分以上かかるのに対し、移転先の最寄りとなる幕張豊砂駅は徒歩10分ほど。周辺にはイオンモールや会員制スーパーのコストコなどがあり、市が掲げる「回遊性の向上」「にぎわいの創出」などに寄与しそうだ。

 現球場では、毎年夏の音楽フェス「サマーソニック」などライブも開かれている。プロ野球の試合では、東京湾から吹く強い潮風が攻守に影響を与え、多くのドラマを生み出してきた。移転後の新球場では、風はどこに向かって吹くのか。選手もファンも、ホームベースの置かれる方角が気になることになりそうだ。

 ▽GLAYの20万人ライブ 1999年7月31日、幕張メッセのオープン10周年とGLAYの結成10周年を記念して「GLAY EXPO」のタイトルで開催。東京ドーム4個分となる18万5000平方メートルに、全長145メートル、高さ40メートルのステージを組み、約3時間で全25曲が披露された。会場は縦長で、客席最後尾からステージまでは約700メートル。花火も1500発も打ち上がり、総製作費は30億円に上った。当日の最高気温は33度。最寄り駅だった海浜幕張駅には通常の15倍となる150人の駅員が配置された。

 ≪神宮も32年に移転≫野球…ヤクルトの本拠地である東京都新宿区の神宮球場は、明治神宮外苑の再開発事業に伴い、現在の秩父宮ラグビー場がある場所に移転される。新球場は2032年に完成予定。また、18年に閉鎖した築地市場跡地には、約5万人収容の多目的スタジアムが32年度に開業予定。再開発事業者には巨人の親会社である読売新聞グループ本社も名を連ねるが、同社の山口寿一社長は昨年5月の会見で「本拠地移転を前提に検討してきたものではない」と話している。

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