DeNA・バウアーの“予告直球” 狙いは? さすがはサイ・ヤング賞右腕、調整の引き出し多い

[ 2025年3月24日 05:30 ]

オープン戦   DeNA2-4西武 ( 2025年3月23日    ベルーナD )

<西・D>3回、平沢を三振に打ち取ったバウアーは袈裟切りポーズ(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 オープン戦の最終登板も“劇場”で準備を整えた。DeNAトレバー・バウアー投手(34)が23日、西武とのオープン戦に先発。5回4失点と課題は残ったが、出力を上げるためにタイラー・ネビン外野手(27)との対戦では直球を予告して、その通りに投球するなど常識外れの調整を披露した。狙うは98年以来27年ぶりのリーグ優勝と2年連続日本一。助っ人右腕がフル回転する。

 5回、打者・ネビンに対する2球目だった。この日の85球目。マウンドで投球動作に入る直前、バウアーは左手のグラブを軽く突き出した。「直球を投げるぞ」の合図だ。1球だけではない。予告投球を2球も続けた。

 「1つ前(3回)に直球を打たれた(左中間二塁打)。そこで、もう一段、出力を出すために予告した。予告すると出力が上がることがある。それが狙い。少し楽しんでみた」

 何が起きるか分からない。貴重な開幕前最後のオープン戦登板でも「バウアー劇場」が開演した。2球の予告投球を行った場面は1―4の5回2死。1ボールから投じた153キロの1球目はバックネット方向へのファウルとなった。相手は「直球だと分かっていた」と振り返る。2球目の直球は左翼線二塁打とされたが、こちらも球威は十分だった。

 プロの世界で球種を予告し、そして抑えるのは極めて難しい。特に直球であればなおさらだ。タイミングだけを合わせて振ってくる相手のスイングを上回る球威が必要であることを、頭に、体に思い込ませて腕を振り、出力を上げる。23年7月20日の球宴第2戦(マツダ)では相手打者に球種を全て予告して投球し、ファンを喜ばせたが、今回は開幕も近いオープン戦。メジャー通算83勝のサイ・ヤング賞右腕は、やはり調整の引き出しも多い。

 5回までに96球を投じて9安打4失点。それでも最速154キロで5三振も奪い「最終回(5回)は狙い通り出力も上がった」と納得顔で振り返る。中5日で開幕第2戦となる29日の中日戦(横浜)に向かうことが濃厚。三浦監督も「心配ない。まだ1段階も2段階も上がる」と期待した。

 「今は季節もいい。もう桜の季節ですね」とバウアー。この日は高知市と熊本市で桜が開花した。助っ人右腕の思いは一つ。頂点に立ち、ファンの笑顔が満開の一年にする。 (大木 穂高)

 ▼西武・ネビン バウアーは素晴らしい投手で米国で活躍したことも知っている。(5回の左翼線二塁打は)“真っすぐいくよ”と(ジェスチャーで)伝えられていたので、それで分かったし、しっかり打っていこうと思いました。

【康晃 3人でピシャリ】
 DeNA・山崎が2―4の8回に登板。渡部聖、外崎、元山を相手に3者凡退で片付けた。最速150キロで武器のツーシームもさえ、二飛、中飛、投ゴロで料理。「パフォーマンスで引っ張らないといけない。球の威力は実現できている」と胸を張った。昨季守護神の森原が右肩の違和感で出遅れており、通算231セーブを誇るベテラン右腕への期待は高まるばかり。三浦監督も「直球も押し込めていた」と評価した。

この記事のフォト

「DeNA」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年3月24日のニュース